グリーが前四半期比で増収増益を達成 「リリースラッシュ」が結実の兆し

【決算概要】

 グリー株式会社が4月27日に2017年6月期第3四半期の決算を発表した。第3四半期連結累計期間の業績は、売上高461億3,500万円(前年同期比15.0%減)、営業利益55億9,000万円(同53.5%減)、経常利益71億8,600万円(同35.2%減)、当期純利益142億6,700万円(同124.0%増)となった。

 第3四半期だけで見ると、売上高158億8,000万円、営業利益15億5,000万円、経常利益8億5,000万円、当期純利益15億6,000万円で、前四半期比で増収増益を達成。

(出典)2017年6月期第3四半期 決算説明会資料 p5

【事業状況】

 グリーは、今年度(当連結会計年度)を「リリースラッシュ」の一年と位置づけ、業績回復を図ってきた。第3四半期では、新規タイトル3本をリリースし、そのうち1月25日リリースの『ららマジ』と、3月30日リリースの『武器よさらば』がそれぞれセールスランキングトップ50に入り、堅調な立ち上がりを見せた。

(出典)2017年6月期第3四半期 決算説明会資料 p14

(出典)2017年6月期第3四半期 決算説明会資料 p15

 また、1月には他社IPタイトル『ソードアート・オンライン メモリー・デフラグ』が台湾・香港を皮切りに世界配信を順次開始し、コイン消費(売上)をけん引。新作3タイトルが売上を押し上げる形となり、国内のコイン消費は前四半期比で31.7%増、直近1年間で最高をマークした。

(出典)2017年6月期第3四半期 決算説明会資料 p12

 一方、海外向けの既存タイトルは減衰しており、これを受け、ネイティブゲーム全体のコイン消費は前年同期比で減少。また、利益率の高いウェブゲームのコイン消費も前年同期比で減少している。

(出典)2017年6月期第3四半期 決算説明会資料 p28

 広告・メディア事業については、動画マーケティングを得意とする「3ミニッツ」を2月に買収し、3月から連結化。3ミニッツは、3月に過去最高の売上を記録し、2016年3月から3.4倍の伸びとなった。メディアPVは毎月約20%ずつ増えており、住まいのビジュアルプラットフォーム「LIMIA」、トレンド情報サイト「MINE BY 3M」等が伸長したという。

【見通し】

 2017年6月期通期の連結業績予想では、売上高620億円(前期比11.3%減)、営業利益70億円(同50.8%減)、経常利益86億円(同18.4%減)、当期純利益150億円(同78.5%増)としている。

 第4四半期のトップラインは前四半期比で横ばいになると予想。業績の内訳は売上高159億円、営業利益14億円、経常利益14億円、当期純利益8億円としている。

(出典)2017年6月期第3四半期 決算説明会資料 p8

 第4四半期以降も新規タイトルのリリースが控えており、自社IPタイトル1本、他社IPタイトル9本を予定している。自社IPタイトルは、スクウェア・エニックスとポケラボが共同開発した『SINoALICE(シノアリス)』で、既に6月6日に配信を開始。配信直後は技術的なトラブルが頻発していたものの、6月12日にはApp Storeゲームカテゴリでセールスランキング2位となり、爆発的なヒットとなった。

(出典)2017年6月期第3四半期 決算説明会資料 p18

 そのほか『AKB48ステージファイター2 バトルフェスティバル』『戦姫絶唱シンフォギアXD UNLIMITED』『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか〜メモリア・フレーゼ〜』『LibraryCross∞(ライブラリークロスインフィニット)』といった、大型既存IPタイトルを含む新作4本の開発が進んでいるという。

また、4月12日に配信を開始した『アナザーエデン 時空を超える猫』は、シングルプレイ専用のタイトルで、コンシューマーゲームのRPG作品に近い遊び方ができることから好評を博している。施策次第では、こちらも売上に大きく貢献する可能性があるだろう。

(出典)2017年6月期第3四半期 決算説明会資料 p16


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