ミクシィ、4Q『モンスト』含むエンタメ事業の売上高が600億円超え 今期は新作創出・ゲーム内外の領域拡大に130億円投資

【決算概要】

 株式会社ミクシィが5月10日に発表した2017年3月期(2016年4月~2017年3月)決算は、売上高2,071億6,100万円(前年同期比0.8%減)、営業利益890億800万円(同6.3%減)、経常利益884億7,200万円(同6.7%減)、当期純利益598億6,700万円(同1.9%減)となった。

 前年同期比で微減となったが、第4四半期(2017年1月~3月)は『モンスターストライク』(以下、『モンスト』)のアクティブユーザー数が過去最高を更新し、売上高641億7,100万円(前四半期比13.9%増)と大幅な増収を達成。 

 (出典)2017年3月期 第4四半期及び通期 決算説明会資料 p5

【事業状況】

 同社の事業セグメントは、エンターテインメント事業、メディアプラットフォーム事業からなる。

<エンターテインメント事業>
 同事業は、『モンスト』を筆頭にスマートフォンゲームの開発・運営を手がける。2017年3月期の連結業績は、売上高1,927億300万円(前年同期比1.4%減)、セグメント利益942億6,700万円(同5.5%減)と減収減益となった。しかし、前述したように、第4四半期における同事業の売上高は、前四半期比13.9%増の641億7,100万円と増収を記録。

(出典)2017年3月期 第4四半期及び通期 決算説明会資料 p7

 ミクシィは、2017年3月期 第1四半期(2016年4月~6月)よりエンターテインメント事業を中心に減収が続いてきたが、同 第3四半期(2016年10月~12月)にてV字回復を達成した。寄与したのは『モンスト』における大規模施策だ。決算説明会の資料によると、3周年イベント(10月)、アプリ大型アップデート(10月)、TVアニメ「幽☆遊☆白書」コラボ(11月)、Xmas・年末・年始イベント(12月~1月)が奏功したとのこと。

 そして第4四半期では、2017年1月に『モンスト』過去最高のアクティブユーザー数を更新するほか、年末年始イベント(12月~1月)、「超獣神祭」限定新キャラ登場(1月)、『ファイナルファンタジー』コラボ(2月)、映画「ドラえもん」コラボ(3月)が寄与し、エンターテインメント事業の売上高だけで600億円超えを果たした。月別の偏りや他タイトルの寄与はありつつも、単純に考えて第4四半期における『モンスト』の月商が200億円前後であったことが推測される。

 また、国内外でTVCMや屋外広告等のプロモーションをはじめ、動画コンテンツの充実、eスポーツ促進を含むリアルイベントの実施、グッズの製作、映画や人気アニメとのタイアップに加え、オリジナルアニメの配信、そして2016年12月には「モンスターストライク THE MOVIE」を劇場にて公開した。ミクシィは『モンスト』のライフタイムの長期化を目指しており、引き続き積極的なマーチャンダイジングを含む投資で同事業の発展に努めている。

<メディアプラットフォーム事業>
 同事業は、SNS「mixi」をはじめ、チケットフリマサービス「チケットキャンプ」、家族向け写真・動画共有アプリ「家族アルバム みてね」など、C2C及びB2Cサービスを展開。「チケットキャンプ」は2017年3月に登録会員数が300万人を突破するなど流通総額及び利用者数ともに順調に拡大し、「家族アルバム みてね」はTVCMの放映を開始するなど新規事業の立ち上げを加速すべく先行投資を実施。その結果、同事業の2017年3月期 連結業績は、売上高144億5,700万円(前年同期比7.5%増)、セグメント利益18億600万円(同16.5%減)と増収減益となった。

【見通し】

 2018年3月期通期の連結業績予想では、売上高2000億円(前期比3.5%減)、営業利益700億円(同21.4%減)、経常利益700億円(同20.9%減)、当期純利益480億円(同19.8%減)となった。売上高予想の内訳は、エンターテインメント事業1,860億円、メディアプラットフォーム事業140億円としている。

(出典)2017年3月期 第4四半期及び通期 決算説明会資料 p27

 エンターテインメント事業では、ゲーム内外の領域の拡大及び新規タイトルの創出に対し、130億円(予定)の投資を行うと発表した。内訳は、ユーザー還元施策の拡大に50億円、アニメ・動画コンテンツ領域の拡大に30億円、マーチャンダイジングの拡大に20億円、新規タイトルの創出に30億円とのこと。そして同社は、5月31日に新作スマホアプリ『ファイトリーグ』を発表しました。日本・韓国・台湾・香港・マカオ・カナダにおいて、2017年夏に配信されるという。 

https://fight-league.com/teaser/

(出典)2017年3月期 第4四半期及び通期 決算説明会資料 p20

 メディアプラットフォーム事業では、「チケットキャンプ」にてスポーツ興行業界とのさらなるリレーションシップ構築に注力、「家族アルバム みてね」にて海外展開・多言語化予定のほか、収益化に向けビジネスモデルを強化していくという。


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