ケイブ、第3四半期売上高の77%をネイティブゲームが占める 引き続きスマホ向けSTG『ゴシックは魔法乙女』がけん引

【決算概要】

 株式会社ケイブ413日に発表した20175月期第3四半期累計(201661日~2017228日まで)の決算は、売上高206,600万円(前年同期比21.3%増)、営業損益5,000万円の赤字(前年同月7,800万円の黒字)、経常損益5,800万円の赤字(同7,500万円の黒字)、四半期純損益2600万円の赤字(同7,200万円の黒字)となった。

 赤字の原因は、第1四半期に『ゴシックは魔法乙女~さっさと契約しなさい~』(以下、『ゴシックは魔法乙女』)の初TVCMを全国で放映する等、積極的な広告宣伝の実施による先行投資負担が影響している。ちなみに第3四半期だけで見ると、売上高69,100万円(前年同期比11%増)、営業利益5,000万円(同42%減)。また、第4四半期は過去最高の売上を見込むという。

(出典)平成295月期第3四半期決算説明会資料 p15

(出典)平成295月期第3四半期決算説明会資料 p5

【事業状況】

 ケイブの売上構成は、主にネイティブゲーム、ブラウザゲーム、PCオンラインゲーム、公式サイト、その他の5つで構成されている。なかでも第3四半期の売上高の77%を占めるネイティブゲームでは、スマートフォン向けシューティングゲーム『ゴシックは魔法乙女』がけん引。

(出典)平成295月期第3四半期決算説明会資料 p6

 同作では、201612月及び20172月に大型アップデートを実施し、新規ストーリーや新機能の追加を通じて、より長く楽しめるゲームアプリを目指した改善を実施。一方で、2016年末に東京ビッグサイトで開催された「コミックマーケット91」への出展や、20172月にアニメコラボカフェ「SHIROBACO」にて期間限定「ごまおつカフェ」を開催し、リアルイベントを通じたユーザー満足度の向上にも努めた。これらのリアルイベントについて同社は、「多くの『ゴシックは魔法乙女』ファンが来場し、ユーザーの熱量を確かめることができた」とコメントしている。 

(出典)平成295月期第3四半期決算説明会資料 p8

 グローバル市場では、ケイブのゲームライセンスを韓国MobiriX社に提供し、201612月に『虫姫さま GOLD LABEL』、20171月に『怒首領蜂Unlimited』をリリース。韓国MobiriX社は、ローカライズ、配信、プロモーションを担い世界150ヵ国へ同時配信を展開した。また、20171月には『ゴシックは魔法乙女』の台湾・香港・マカオ展開を目的にガンホー・ガマニア社とライセンス契約を締結。

【見通し】

 20175月期の業績予想については非開示。その理由は、1タイトルへの依存度が高くなっており、『ゴシックは魔法乙女』の動向によって全社業績が大きく左右されることから、現時点においては、信頼性の高い通期及び半期の業績予想数値を算出することが困難としている。今後は合理的な業績見通しの算定が可能になった時点で速やかに開示するという。

 そうした中で、第4四半期では『ゴシックは魔法乙女』のマスプロモーションを展開。2017318日~26日に小林幸子さんコラボを記念した全国TVCMの放映、さらに同内容は5大都市(東京・大阪・名古屋・福岡・札幌)での屋外ビジョンやアドトラックを使用したリアルプロモーションも展開した。ゲーム内イベントでは、ラスボスの異名を持つ小林幸子さんが、ゲーム内にて実際のボスキャラクターとしてステージ終盤に降臨したり、抑揚豊かに歌い上げた特別BGMをステージに添えたりと、大きな話題を呼んだ。

 大規模マスプロモーションが寄与してか、実施後のセールスランキングは高位で推移しており、20174月は単月で過去最高の売上高となる見込み。

(出典)平成295月期第3四半期決算説明会資料 p11

(出典)平成295月期第3四半期決算説明会資料 p12

 また、今後の取り組みとしては、キャラクターデザインに漫画家・井上淳哉氏、シナリオに芝村裕吏氏を起用した新作スマートフォンゲームを開発中。ゲームの内容は、日本を舞台にそれぞれの正義を持つ少年少女たちが、互いに兵器を使って戦う多人数参加型コンテンツになるという。リリースは、2017年中を予定。

(出典)平成295月期第3四半期決算説明会資料 p20


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