バンダイナムコエンターテインメントが異色のプロモーションサービスを開始、ヴァーチャル広告代理店「城崎広告」の女性社長が語る“新しいマーケティング”

バンダイナムコエンターテインメントが仕掛ける、ヴァーチャル広告代理店プロジェクト「城崎広告」。本プロジェクトは、同社オリジナルのプロモーション専用キャラクターが所属するヴァーチャル企業が、実在の企業からリアルな商品のPRを受託する、これまでにない新規事業です。同社は、お客様、クライアント企業と共に、このPR活動を通じて新規IPを創出・育成し、将来はゲームを含めた商品化も目指していく予定とのこと。

2017年2月のプロジェクト始動から、これまでいくつかの製品・サービスをPRしてきた城崎広告ですが、一体彼らはどのように企画・制作・実行までを取り組んでいるのでしょうか。そして、その気になる成果とは……。

「Active Media」では、幸いにも城崎広告の代表である城崎律子氏にお話させていただく機会を得ました! 立ち上げ経緯から実績、制作フロー、マーケティング思想まで、これまで語られなかったアレやコレを「Active Media」の見学が、突撃インタビュー!

▲「城崎広告」代表 城崎律子氏(左)、【聞き手】「Active Media」見学(右)

 

社員それぞれの関心事や価値観、生活観を共有 

見学
本日はよろしくお願いします! 城崎広告は、これまでにない手法でプロモーションを行う広告会社として、今年2月に設立されました。設立してまだ半年ほどですが、会社立ち上げのきっかけとコンセプトを教えてください。
城崎律子
当社は某大手エンターテインメント企業の出身者が集まり、スピンアウトした形で設立されました。一般的な広告代理店と異なり、エンターテインメント会社出身者ならではの視点で、広告をエンタメ化する、楽しさやわかりやすさによってヒトの心を動かす新しいプロモーションをご提案しています。

たとえば、ゲームにはプレイヤーの心を打つシナリオがあり、使いやすくて魅力的なデザインが求められます。我々は、こういったゲームでの手法をエンターテインメント分野以外に役立てることはできないかと考え、広告というビジネスに挑戦してみようとなったのが起業したきっかけです。

 

見学
なるほど。確かに、ゲームを遊ぶ時はすごくワクワクしますが、何かを買ったり、どこか知らない場所に行く時も同じように心が躍ります。顧客の心を動かすという点では、ゲームもプロモーションも同じなのかもしれません。
城崎律子
その通りです。どんな商品も、モノとヒトを繋げる物語がある。それを紡いでいくことが私たちのミッションであり、プロモーションの本質だと考えています。今いる9名の社員たちもこのコンセプトを理解した上で、自ら率先して商材の魅力を掘り下げ、プロモーションのシナリオを練っています。毎日のちょっとした瞬間を輝かせる「アソビ」によって、親しみや共感を生み出していく。これこそが城崎広告のプロモーションです。

 

■城崎広告のPR・活動の特徴

城崎広告は、PR・活動の歩みを全て、Twitter、3種のWEBサイト、合計4つのチャネルで多角的に情報を発信。まずTwitterでは、プロジェクトの更新情報、社員の日々の仕事中のひとことなどをタイムリーに発信。このアカウントをフォローしてくれた方々を「チアリング社員」と呼び、城崎広告の活動を見守り、応援いただきます。

WEBサイトは、城崎広告の公式サイト、PRサイト、社員専用サイトの3種を公開。公式サイトはいわゆる一般的な企業サイトで、事業概要や社員紹介など、ヴァーチャル企業としての活動を閲覧できます。PRサイトは、城崎広告がPRを請け負う商品ごとに開設する特設サイトで、PR 期間中は毎週更新し、商品の魅力をより深く伝えていきます。そしてこのプロジェクト最大の特徴が社員専用サイト。通常の企業の社内ポータルサイトの体裁で、議事録やブログと称し、社員の日々の活動を掲載しています。 

 

見学
9名の社員がいらっしゃるということですが、組織体制はどのようになっているのでしょうか?
城崎律子
営業部、企画部、事業推進部があり、それぞれ部長1名、担当者2名という構成になっています。エンターテインメント業界、広告業界で経験豊富な人材を中心に、メカニック、デザイナー、若手の営業担当が加わり、少数精鋭の組織です。そして、2,119名(2017年7月25日時点)のチアリング社員(フォロワー)がいます。

 

▲城崎広告では9名の個性的なキャラクターが社員として登場します

 

見学
御社の特長のひとつでもある「チアリング社員」について教えてください。
城崎律子
城崎:チアリング社員とは、社員の働きぶりを見守り、応援するためのメンバーです。プロモーション施策の盛り上げ役を担っていただいたり、アンケートで意見募集に参加していただくこともあります。

 

■「城崎広告」公式Twitter
https://twitter.com/shirosakiad

▲Twitterでフォロワーの意見を募り、アンケート結果を受けてWebサイト上で社内会議が開かれます

 

見学
チアリング社員はどのような方が多いのでしょうか。
城崎律子
20代以上の働く女性が中心ですね。チアリング社員から寄せられる率直な意見と新しい視点はいつもイノベーティヴで、社員にも良い刺激となっているようです。頂いた意見をプロモーション施策に反映させ、クライアント企業様へオーダーメイドのプランを提案しています。このような取り組みが城崎広告の強みでもあり、チアリング社員は我々にとって競争力の源泉とも言えます。

 

見学
創業の時から参加している社員の方はどのようなきっかけで採用されたのでしょうか。城崎社長の求める人材像を教えてください。
城崎律子
そうですね、まずはメインのターゲット層である20代女性のニーズを捉えることができる人でなければなりません。加えて、一芸に秀でた個性的な人が良いですね。競争の激しい広告ビジネスで生き残っていくためには、独創的なアイディアが必要不可欠です。そして、とくに重要視しているのが、「失敗経験」です。

 

見学
それは意外ですね。一般的には、成功経験や実績が重要だと思われがちですが。
城崎律子
仕事で大きな失敗をしたり、キャリアに行き詰まった経験のある人こそポテンシャルを秘めていると信じているからです。失敗を契機にこれまでの自分のやり方を振り返り、そこで仕事の本質に気付くものだと思います。逆境に置かれても常に努力しつづけ、周囲の人が応援したくなるような姿勢に、私は期待したいのです。

 

▲「みんなここに来るまで色々あった」とあるとおり、社員それぞれに事情があり、テレビドラマのようなリアルな展開が待っています

 

見学
社員の方は皆、個性的で誇りを持ったプロフェッショナルだと思います。その社員をまとめ、城崎社長は経営にあたられていますが、企業経営において重要視しているポイントは何でしょうか。
城崎律子
大きく3つあります。ひとつは社内のコミュニケーションです。当社の社員専用サイトは、社員だけでなく、チアリング社員にも公開しています。いつも様々な情報が共有されていますが、中でも「議事録」と「社内ブログ」は欠かせないコミュニケーションツールです。

 

▲コーポレートサイト

▲社内ポータル

城崎律子
「議事録」はチャット形式で、ミーティングでの社員同士のやり取りを見ることができます。企画のブレストや、インタビュー取材の準備をしている様子、プロジェクトの反省会といった内容が共有されています。一方、「社内ブログ」は気軽な内容で、社員の趣味やペットのこと、今ハマっていることなどを自由に書いてもらっています。一見、業務に直接関係なさそうですが、ブログを通じて社員それぞれの関心事や価値観、生活観を共有することができ、全体のチームビルディングに必要な取り組みだと捉えています。

 

▲左が営業会議の「議事録」、右は「社内ブログ」で社員の朝日奈さんが旅行の様子を投稿しています

 

見学
社内のコミュニケーションを活性化させることで、具体的な効果はありましたか。

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