ガンホー、『パズドラ』の売上減により前年同期比20%以上の減収減益 新作はスマホ/VR/家庭用を含む11本が進行中

【決算概要】

 ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社は7月28日に2017年12月期 第2四半期の決算を発表した。第2四半期連結期間(2017年1月1日~2017年6月30日)の業績は、売上高491億5,600万円(前年同期比20.0%減)、営業利益194億3,800万円(前年同期比27.1%減)、経常利益193億4,900万円(前年同期比26.5%減)、純利益120億3,300万円(前年同期比28.4%減)となった。

 前年同期比20%以上の減収減益となったが、これは同社の主力タイトル『パズル&ドラゴンズ』の売上減少によるものとしている。

(出典)2017年12月期第2四半期 決算説明会資料 p27

 

【事業状況】

 『パズル&ドラゴンズ』は配信開始より5周年を迎え、5周年記念イベント、他社有名キャラクターとのコラボレーション等の施策を実施。MAU(Monthly Active User : 月に1回以上ゲームにログインしている利用者の数)は、緩やかに減少するも、新機能追加等の施策で引き続き高水準を維持。また、5月25日に幕張メッセで開催した「ガンホーフェスティバル2017」では、ライブステージなど新たな取組もおこなわれた。

(出典)2017年12月期第2四半期連結業績 補足資料 p2

 また、第2四半期の広告宣伝費についても言及しておこう。日本国内において引き続き『パズル&ドラゴンズ』のテレビ CM を行ってきたものの、広告宣伝の効率化を図ってきたこと、また前四半期にあった野球イベント及び野球チームのスポンサー費用が無くなったことにより、広告宣伝費は前四半期比で7億6,000万円減少の25憶9,500万円となったという。

 新作ゲームでは、PlayStation4向けオンラインアクションゲーム『LET IT DIE(レット・イット・ダイ)』が昨年12月3日に北米・欧州へ、今年2月2日に日本・アジアで配信を開始。コンシューマー向けタイトルとしては珍しいFree to Play方式のゲームで、全世界で300万ダウンロードを突破した。6月29日には新エリア追加等の大型アップデートを実施し、今後も世界規模でのユーザー層拡大と、長期的な運営に取り組んでいくとしている。

(出典)2017年12月期第2四半期 決算説明会資料 p16

 

【見通し】

 2017年12月期における通期の連結業績予想は非開示。理由は「コンテンツ関連の新規性の高い事業を展開しており、短期的な事業環境の変化が激しいことなどから、業績の見通しにつきましては適正かつ合理的な数値の算出が困難であるため」としている。

 新作パイプラインは、スマートフォン向けゲーム、コンシューマーゲーム、VRなどの新分野向けタイトルが合計で11本となっている。また、これまでの決算でも触れているが、同社は「日本市場を見据えた開発から“グローバル配信”前提のゲーム開発」という方針で新作ゲームを手掛けている。言わば、“日本人向け”という概念を取り払い、企画・開発の段階から“全世界で通用するゲーム”作りに挑戦していることがうかがい知れる。

 既存タイトルの今後の展開では、『パズル&ドラゴンズ』がフレンド同士でモンスターの交換が可能となる「トレード」機能を7月13日に実装。また、『パズドラレーダー』で「対戦モード」を年内に実装予定としている。『ディバインゲート』は今夏に新章『ディバインゲート零』の配信が控えている。

(出典)2017年12月期第2四半期 決算説明会資料 p4

(出典)2017年12月期第2四半期 決算説明会資料 p13


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