スクウェア・エニックスHD、第1四半期は大幅な増収増益に スマホ・PCブラウザ向け事業は前年同期比20.3%増 新作では『SINoALICE』がヒット

【決算概要】

 株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングスは8月4日に2018年3月期第1四半期の決算を発表した。第1四半期(2017年4月1日~2017年6月30日)の連結業績は売上高570億円(前年同期比11.3%増)、営業利益は128億7,400万円(同43.9%増)、経常利益は132億8,600万円(同106.1%増)、純利益は83億6,800万円(同56.8%増)となり、大幅な増収増益となった。

 セグメント別の売上高と営業利益は以下の通り。

(出典)2018年3月期第1四半期 参考資料 p5

【事業状況】

デジタルエンタテインメント事業

 デジタルエンタテインメント事業の売上高は441億6,800万(前年同期比17.7%増)、セグメント利益は137億2,400万円(同44.9%増)となった。家庭用ゲーム機向けタイトルでは目立った新作はなかったものの、過去の人気シリーズタイトルをひとつにまとめた『聖剣伝説コレクション』(Nintendo Switch)は発売初週の販売本数が29,564本と、堅調なセールスとなった(販売本数はメディアクリエイト調べ)。

 また、今年2月に発売された『NieR:Automata(ニーア オートマタ)』(PlayStation 4)は同社のスマートフォン向けタイトル『SINoALICE(シノアリス)』『ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス』とのコラボレーション(後述)を実施するなど、依然として根強い人気を見せており、既存タイトルのダウンロード販売が売上を支えるかたちとなった。

 MMORPG(多人数参加型オンラインロールプレイングゲーム)では6月20日発売の『ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター』が好調で、ディスク売上と課金会員数の増加により、売上高は前四半期比57.6%増の93億円となった。

(出典)2018年3月期第1四半期 参考資料 p11

(出典)2018年3月期第1四半期 参考資料 p12

 デジタルエンタテインメント事業の約半分を占めるスマートデバイス・PCブラウザ向けゲームは、売上高237億円(前年同期比20.3%増)となった。売上をけん引したのはスマートフォン向けタイトルで、『ファイナルファンタジーブレイブエクスヴィアス』が6月13日にApp Storeゲームカテゴリで初のセールスランキング1位を獲得したほか、『星のドラゴンクエスト』も5月に武田鉄矢さんやラモス瑠偉さんを起用したTVCMを放送し、5月27日に同ランキング1位に輝いた。加えて、『ドラゴンクエスト モンスターズ スーパーライト』『キングダム ハーツ ユニオン クロス』も高順位を維持している。

 一方、新作は6月6日にリリースされた『SINoALICE』が快進撃を続けており、6月27日に同ランキング1位を獲得 後、現在まで度々トップ10にランクインしている。『SINoALICE』と『NieR:Automata』はどちらも有名ゲームクリエイター・ヨコオタロウ氏が手掛けたタイトルということもあり、積極的なコラボレーションが行われ、大きなシナジー効果を生み出しているとみられる。

アミューズメント事業

 アミューズメント施設の運営およびア業務用ゲーム機器の開発・販売を行うアミューズメント事業は、新規タイトルのリリースがなかったため売上が伸び悩んだ一方、店舗運営は堅調だったことから、売上高は前四半期より微減の89億8,800万円、セグメント利益は6億5,900万円となった。

出版事業

 コミック(雑誌・単行本)およびゲーム関連書籍等を取り扱う出版事業は、売上高22億9,800万円(前年同期比2.0%増)、セグメント利益は5億6,300万円(同6.2%増)となった。同社が発行するコミック誌「月刊Gファンタジー』で連載中の「王室教師ハイネ」が4月から6月にかけてTVアニメとして放送されるなど、メディアミックス展開が行われている。

ライツ・プロパティ等事業

 ライツ・プロパティ等事業では、同社のコンテンツに関する二次的著作物の企画・制作・販売およびライセンス許諾を行っている。当第1四半期では『ファイナルファンタジー』誕生30周年を記念したグッズ展開等が好調で、売上高21億5,900万円(前年同期比52.3%増)、セグメント利益は5億8,400万円(同4.2%増)となった。

 

【見通し】

 2018年3月通期の業績予測は、レンジによる連結業績予想となっている。売上高2,400~2,600億円(前期比168億円減~32億円増)、営業利益250~300億円(前期比62億円減~12億円減)、経常利益250~300億円(前期比61億円減~11億円減)、当期純利益165~195億円(前期比35億円減~5億円減)を見込んでいる。

(出典)2018年3月期第1四半期 参考資料 p4

 なお、第2四半期の連結業績予想は非開示となっているが、7月29日発売の『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』(PlayStation 4、ニンテンドー3DS)が販売本数300万本を突破する大ヒットとなり、業績に大きく寄与するとみられる。


【関連リンク】

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でフォローしよう!

IR