モバイルファクトリー、第4四半期は『駅メモ』を主眼に更なるマーケティング施策を予定

【決算概要】

 株式会社モバイルファクトリーは2017年12月期第3四半期の決算を発表した。第3四半期まで(2017年1月1日~2017年9月30日)の累計で売上高は17億4,700万円(前年同期比18.0%増)、営業利益5億4,500万円(前年同期比18.2%増)、経常利益5億3,200万円(前年同期比15.1%増)、純利益3億6,700万円(前年同期比20.4%増)となった。

モバイルファクトリー IR(出典)2017年12月期 第3四半期 決算説明会資料 p5

 第3四半期(2017年7月1日~9月30日)では、売上高5億6,800万円(前四半期比4.1%減)、営業利益1億4,800万円(前四半期比12.0%減)、経常利益1億4,800万円(前四半期比4.3%減)、純利益1億200万円(前四半期比4.5%減)で、前四半期比で減収減益となったものの、概ね計画通りの進捗となっている。

 なお、決算発表当日に開催された決算説明会では、代表取締役の宮嶌裕二氏が2017年10月より2ヶ月間の育児休暇を取得しているため、取締役の深井未来生氏が説明を行った。深井氏によれば、「意志決定や取締役会の決議においては代表(の宮嶌氏)も参加する形を取っており、ガバナンスの低下はない」とのことで、「働き方改革の一助となればと考えている」と、同社の取り組みを話した。

モバイルファクトリー IR▲モバイルファクトリー 取締役 深井未来生氏

【事業状況】

 主力タイトルである位置情報ゲーム『ステーションメモリーズ!』を中心に積極的な展開が行われた。モバイルファクトリーはこれまでも、位置情報ゲームの特性を活かした地方創生に取り組んでおり、今期は奈良県、京都府(嵯峨野)、兵庫県(神戸)の3ヵ所で観光名所を巡るキャンペーンを開催した。

 『ステーションメモリーズ!』は2017年9月に運営3周年を迎え、これを記念したコラボカフェ「3rd Birthday Cafe」を原宿にオープンするなど、既存ファンのエンゲージメント向上に努めた。コラボカフェでは世界観を重視した展示やグッズ販売が好評で、当初3週間の開催を予定していたところ、期間を延長するほどの盛況となった。また、Web漫画サイト「やわらかスピリッツ」でコミカライズ作品が連載を開始し、IPの強化にも注力している。

モバイルファクトリー IR(出典)2017年12月期 第3四半期 決算説明会資料 p18

 新規ユーザーの獲得にも積極的で、他社コンテンツとのコラボレーション施策を重ねた。夏にはアニメーション映画「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」とのタイアップキャンペーンを7月から3ヶ月に渡って展開し、東京・山手線内の車内で動画広告を放送した。また、8月にはTVアニメ「スクールガールストライカーズ」(原作はスクウェア・エニックスの同名ゲームタイトル)とのコラボレーションを実施した。

モバイルファクトリー IR(出典)2017年12月期 第3四半期 決算説明会資料 p19

 キャンペーン期間中は交通広告やWeb広告を大々的に展開したため、第3四半期の広告宣伝費は1億4,600万円にのぼり、前年同期比で97.3%増、前四半期比で69.8%増となっている。広告投資の効果はポジティブで、深井氏によれば「DAUは堅調に推移し、10月に入って過去最高を記録した」という。加えて、継続率についても「以前と比べ、大きな変動は見られない」と話し、着実にユーザー数を積み上げているようだ。

 なお、『ステーションメモリーズ!』以外の位置情報ゲーム、『駅奪取』『レキシトコネクト』でも他社IPとのコラボレーション等を実施しているが、目立った動きは無く、省力化して運営が継続されている状況だ。

 スマートノベルと「スタメロ」(スタンプ素材と着信音の配信サービス)などのコンテンツサービスも最低限の運用に留めているが、第3四半期の売上は2億1,500万円で前四半期より微増となった。

モバイルファクトリー IR(出典)2017年12月期 第3四半期 決算説明会資料 p11

見通し

 2017年12月期の通期業績予想は売上高24億8,600万円(前期比20%増)、営業利益7億6,100万円(同24.6%増)、経常利益7億4,700万円(同22.2%増)、純利益5億1,600万円(同25.4%増)としている。

モバイルファクトリー IR(出典)2017年12月期 第3四半期 決算説明会資料 p21

 第4四半期は毎年売上が大きく伸びる時期であることから、『ステーションメモリーズ!』を主眼に更なるマーケティング施策を予定しているという。その規模について、深井氏は「少なくとも、第3四半期と同程度の広告投資を行う」ことを明らかにし、「反応が良ければ、更なる投資も検討する」とした。

モバイルファクトリー IR(出典)2017年12月期 第3四半期 決算説明会資料 p23

 なお、現在開発中の新作については、開発を進めていることを強調しつつも、内容やリリース時期への言及はなかった。業績を着実に伸ばすためにも、まずは主力タイトル『ステーションメモリーズ!』への取り組みを優先するかたちだ。


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