enish、第3四半期の売上高26.2%減も足元では新作『欅のキセキ』がスマッシュヒット 今後は非ゲーム事業の拡大も狙う

【決算概要】

 株式会社enishは10月30日に2017年12月期第3四半期の決算を発表した。第3四半期(2017年1月1日~2017年9月30日)の累計連結業績は売上高27億9,200万円(前年同期比26.2%減)、営業損失は7億3,200万円の赤字、経常損失は7億2,700万円の赤字、四半期純損失は7億9,600万円となった。

enish IR(出典)2017年12月期 第3四半期 決算説明会資料 p5

 第3四半期だけで見ると、売上高8億5,400万円(前四半期比4.5%減)、営業損失は2億9,900万円の赤字、当期純損失は3億1,700万円の赤字と、売上高は第2四半期比較でやや減少。新作ゲームアプリ『欅のキセキ』のリリースに向け、外注費や制作費等の先行コストが増加したとしている。

enish IR(出典)2017年12月期 第3四半期 決算説明会資料 p6

enish IR(出典)2017年12月期 第3四半期 決算説明会資料 p7

 

【事業状況】

 株式会社enishは、大きく分けてゲーム事業、非ゲーム事業の2つの事業からなる。以下、第3四半期における事業別の概況について紹介。

 ゲーム事業では、事業部の強化を目的とした選択と集中を進める中で、ブラウザゲームの『プラチナ☆ガール』を株式会社ビジュアライズへ譲渡した。一方で既存タイトルに関して、ブラウザゲームでは、『ぼくのレストラン2』と『ガルショ☆』に集中し、きめ細やかな対応を図り、運営を強化。注力タイトルである『12オーディンズ』は、ゲーム内の施策を強化及び運営品質の改善を行い、引き続き売上収益に貢献している。ただ、タイトル譲渡の影響もあり売上高は減少となった。

 なお、第2四半期会計期間において、経営資源を集中する観点から開発を進めていた女性向けタイトルを凍結。「固定資産の減損に係る会計基準」に基づき、同社の有形無形固定資産について、当初想定していた収益と今後発生することが見込まれる収益に差異が生じ、減損の兆候が把握されたことから、将来の回収可能性を慎重に検討した結果、帳簿価額を使用価値に基づいた回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として計上している。

 非ゲーム事業では、2017年6月にヤフー株式会社が運営する「Yahoo!ゲーム」のスマートフォン向け人気ゲームアプリをWindows®パソコンで楽しめるPC用アプリケーション「Yahoo!ゲーム プレイヤー」が提供開始され、その開発をenishが担当。また、ファッションレンタルサービス「EDIST.CLOSET」 は、人気スタイリストやアパレルとコラボレーションした旬のコーディネートセットが人気を獲得し、順調に会員数が増加しているという。

 

【見通し】

 2017年12月期における通期の連結業績予想は非開示。理由は「モバイルゲーム市場の取り巻く環境の変化が激しく、当社の事業も短期間に大きく変動する可能性があること等から、信頼性の高い通期の業績予想数値を算出することが困難」としている。

 ゲーム事業の足元の状況としては、2017年10月18日に、「欅坂46」初となる公式ゲームアプリ『欅のキセキ』をiOS版/Android版/PC版(Yahoo!ゲーム)にて同時リリースした。『欅のキセキ』は、グループが歩んだ成長の軌跡と、メンバーが努力し続けることで起こした奇跡をたどるドキュメンタリーライブパズルゲーム。

enish IR(出典)2017年12月期 第3四半期 決算説明会資料 p14

 10月20日には配信から2日で100万ダウンロード、8日で150万ダウンロードを突破する好調なスタートとなり、10月25日からTVCMのプロモーションを開始している。なお、App Storeのセールスランキング(ゲームカテゴリー)では、最高17位にランクインし、収益にも寄与。今後はプロモーションの強化をはじめ、サウンドプロデューサー秋元康氏によるオリジナル楽曲が制作決定する等、イベント施策も拡充し、さらなる売上収益が期待される。

 非ゲーム事業の足元の状況は、2017年10月3日に、ファッション&ライフスタイルメディア「EDIST.+one」をリリース。その他、「EDIST.CLOSET」では顧客満足度向上のため、第4四半期以降に「発送サイクルの改善」「コートなどのアウターのレンタル開始」「異業種とのコラボで新たな価値を提供」という3つの施策を打ち出すという。さらに、秋冬モデルからの施策が顧客満足度の向上に繋がり、会員数は大幅増加の見込みとのこと。

enish IR(出典)2017年12月期 第3四半期 決算説明会資料 p19

 今後enishは、大型IP『欅のキセキ』を軸にゲーム事業を強化し非ゲーム事業を拡大することで安定した収益基盤を構築していくという。


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