カヤック、クライアントワーク事業が過去最高の四半期売上を記録 広告宣伝費や新規タイトルへの投資により営業利益率は低下

【決算概要】

 株式会社カヤックは11月14日に2017年12月期第3四半期の決算を発表した。第3四半期の累計連結業績(2017年1月1日~2017年9月30日)は、売上高43億5,076万円(前年同期比11.4%増)、営業利益は5億8,681万円(前年同期比84.9%増)、経常利益は6億3,785万円(前年同期比82.7%増)、四半期純利益は4億1,320万円(前年同期比123.6%増)となった。

(出典)2017年12月期 第3四半期 決算説明会資料 p6

 第3四半期だけで見ると、売上高16億3,000万円(前四半期比26.0%増)、営業利益は9,800万円(前四半期比34.7%減)、当期純利益は7,800万円と、広告宣伝や新規タイトルへの投資により営業利益率は低下したものの、四半期最高の売上を更新。

 

(出典)2017年12月期 第3四半期 決算説明会資料 p5

(出典)2017年12月期 第3四半期 決算説明会資料 p7

 

【事業状況】

 株式会社カヤックは、大きく分けてソーシャルゲーム事業、Lobi事業、クライアントワーク事業、その他のサービスの4つの事業からなる。以下、第3四半期における事業別の概況について紹介。

 ソーシャルゲーム事業では、「共闘スポーツRPG」を軸にしたタイトルを展開しており、『ぼくらの甲子園!』シリーズの最新作となる『ぼくらの甲子園!ポケット』が順調に推移している。2017年9月で3周年を迎えた同作は、8月にTVCM「号泣サラリーマン」篇を放映したほか、週刊漫画雑誌「モーニング」や野球漫画「キャプテン」とのコラボレーションを展開した。また、現在は組織を拡充し、新規開発ラインに積極的に投資を行う中で、事業規模の拡大を図っているという。この結果、同事業の累計連結業績では、売上高22億2,116万円(前年同期比0.9%減)となった。

(出典)2017年12月期 第3四半期 決算説明会資料 p22

 Lobi事業では、「Lobi」というスマートフォンゲームに特化したコミュニティ事業を進めている。現在同事業は、コミュニティに適した機能の拡充に努め、「Lobi」と連携するタイトル数を積極的に増加させる中でユーザー数の拡大を図っているという。その中で、「Lobi」の強みであるユーザーやコミュニティにより焦点を当てた収益構造(ビジネスモデル)への転換を計画。

 たとえば、Lobi事業のKPIを「月間アクティブグループ数」と「エンゲージメント率が80%以上のグループ数」に変更し、今後は四半期ごとに当該指標の推移を公開していく方針とのことだ。そのほか、賞品提供や大会主催支社支援を行うサービス「Lobi Tournament」を開始。第一弾は『クラッシュ・ロワイヤル』『#コンパス』『シャドウバース』 『戦艦ストライク』『Vainglory』の5タイトルとなる。同事業の累計連結業績では、売上高3億5,352万円(前年同期比19.6%減)を記録。

(出典)2017年12月期 第3四半期 決算説明会資料 p30

 クライアントワーク事業では、スマートフォンの普及や新しい技術の出現を背景に、WEB領域にとどまらないリアルと連動した案件の増加が見られているという。その中で、積極的に業務提携を進め、VRを利用した案件等の新しい取り組みを行い事業領域の拡大を図っているとのこと。

 直近では、映画「サマーウォーズ」のテレビ放送を記念した、テレビ放送連動の特設サイト「よろしくお願いしまぁぁぁすっ!! ボタン」を開設。テレビを見ながらスマートフォンで遊べるサイトで、ストーリーにあわせてサイトも変化。世界を救う映画のクライマックスシーンでは主人公の健二と一緒に世界を救うため、彼の印象的な台詞「よろしくお願いしまぁぁぁすっ!!」ができる仕様になっている。ツイート数は70万を超えTwitterトレンドで世界1位となった。なお、クライアントワーク事業の累計連結業績では、売上高12億2466万円(前年同期比22.5%増)となり、過去最高の四半期売上を記録。

(出典)2017年12月期 第3四半期 決算説明会資料 p16

 その他サービスでは、2017年3月、5月及び8月にゲーム音楽のプロオーケストラ「JAGMO」による公演を開催。また、「プラコレWedding」等の新規サービスも順調に成長を続けている。さらには、e-sports事業を営むウェルプレイドの子会社化により、グループ全体としてゲーム周辺領域のさらなる拡充を図ったという。その他サービス関連の累計連結業績では、売上高5億5,141万円(前年同期比146.0%増)となった。

 

【見通し】

 2017年12月通期の連結業績予測は、売上高66億円(前年同期比20.1%増)、営業利益8億円(前年同期比24.4%増)、経常利益8億3,000万円(前年同期比20.8%増)、当期純利益5億5,000万円(同15.2%増)を見込んでいる。(出典)2017年12月期 第3四半期 決算説明会資料 p39

 ソーシャルゲーム事業の足元の状況としては、引き続き2017年配信予定の『機動戦士ガンダム 即応戦線』に加え、ゲームロフト社との日本配信にかかる協業タイトル『モダンコンバット Versus』と、自社オリジナルタイトル『東京プリズン』の事前登録を開始。また、コンシューマゲームタイトルでは、子会社ガルチの10周年プロジェクトとして、Nintendo Switch専用ソフト『RXN -雷神-』を年内に発売予定。

(出典)2017年12月期 第3四半期 決算説明会資料 p28

 Lobi事業では、子会社ウェルプレイドにおいて、eSportsリーグ「ウェルプレイドリーグ」を設立。第一弾は国内初の公認リーグとして『クラッシュ・オブ・クラン』のリーグ開催を決定した。さらに、イオンエンターテイメントの後援により、映画館を活用したeSportsのパブリックビューイングを実現。

 今後もカヤックは、ソーシャルゲーム(コンテンツ)、Lobi(コミュニティ)、クライアントワーク(広告)という主要領域である3サービス及びその周辺事業を充実化。引き続き、この事業領域を重点分野と捉え成長させていくとのこと。


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