グラニが贈る『黒騎士と白の魔王』(以下、『黒騎士』)は、駆け引きの面白さを追求した新機軸のバトルシステム「ウェイトシステム」をはじめ、生産やバザーなど、オンラインRPGならではの圧倒的なやり応えを実現したスマートフォン向けゲーム。2017年4月のリリース直後から人気に火が付き、App Storeのセールスランキングでは早々にトップ30入りを果たすなど垂直立ち上がりを見せました。
他方、プロモーションでは佐々木希さんを起用したTVCMの放映はもとより、「黒騎士アンバサダー」という独自施策を展開。なかでも後者は、多くの芸能人を巻き込み、新規獲得や継続率の向上にも寄与しました。本稿では、「黒騎士アンバサダー」を軸に同作で実施された独自のプロモーション施策に迫ります。
■「黒騎士アンバサダー」とは
ユーザー自身が「黒騎士広報大使」となって、『黒騎士』の魅力を広めるシステムです。アンバサダー登録すると、好きなキャラクターのオリジナルアンバサダーカードが発行、広報活動が「経験値」として付与され、アンバサダーレベルが自動で上がっていきます。そして、アンバサダーレベルに応じて豪華特典がもらえます。(公式サイト)
ユーザーが自発的にゲームの魅力を伝える環境
株式会社グラニ
執行役員
事業開発本部長
黒田俵伍 氏
――:本日はよろしくお願いします。はじめに黒田さんの『黒騎士』におけるご担当から教えてください。
黒田俵伍氏(以下、黒田):じつは担当は多岐にわたります。現在は海外展開をメインに担当するほか、IPコラボレーション、リアルイベント、動画プロモーションなど、マーケティング施策全般も担っています。
――:2017年4月に『黒騎士』がリリースされたから、間もなく一年が経とうとしております。肌感覚で構いませんが、『黒騎士』はどのようなユーザー層が遊んでいるのでしょうか。
黒田:いわゆる一般的なスマホユーザー層です。ただ、男性はもちろんですが、ギルドやバザー、チャットなどのコミュニティ機能の豊富さから、主婦を中心とした女性も多く遊んでいるのが特徴です。そうした背景もあり、アンバサダー施策を展開していきました。
――:なるほど。『黒騎士』は重厚な世界観が特徴的なので、個人的に普段からRPGを遊んでいるコア層だけに響いている印象でしたが、ユーザー層は幅広いのですね。
黒田:RPGって一見ハードルが高い印象を持ちますが、『黒騎士』に関してはそのハードルをあまり感じさせないよう、様々な施策をリリース前から打ち出していきました。たとえば、ゲーム内で挿入されているアニメーションは、TVアニメ「ベルセルク」などを手掛けたSTUDIO4℃さんに製作いただいています。また、楽曲はチェコ・フィルハーモニー管弦楽団のフルオーケストラ演奏によるものです。当然、豪華声優陣の起用も妥協していません。
このように、アニメ好きや声優好きなど、言わば遊んでいただく入口(きっかけ)は何処でもいいと思っています。RPGとしてのハードルを低くしていることで、マーケティング施策においても全方位で打ち出すことが出来ています。
――:実際リリース後は立ち上がりもスムーズで、スマッシュヒットを記録しました。ユーザーからの反響はいかがでしょうか。
この記事は会員限定記事です。
NEXT MARKETING会員ログイン
メールアドレスとパスワードを入力してください。
会員登録(無料)すると続きをご覧いただけます。
※Active Sonarにご登録いただいている方は、メディア会員の登録は不要です。ログイン後に、記事をお読みいただけます。
最新情報をお届けします
Twitter でフォローしよう!
Follow @NextMarketing_1