アカツキ、全社営業利益が9四半期連続で過去最高を更新 開発を務める『DBZ ドッカンバトル』が高水準を維持…海外事業売上高は約2.2倍にも成長

【決算概要】

 株式会社アカツキは2月14日に2018年3月期 第3四半期の決算を発表した。第3四半期連結期間(2017年4月1日~12月31日)の業績は、売上高159億8165万円(前年同期比109.1%増)、営業利益79億682万円(前年同期比150.3%増)、経常利益78億4408万円(前年同期比155.3%増)、当期純利益56億6057万円(前年同期比163.1%増)となり、全社営業利益は9四半期連続で過去最高を更新した。

 第3四半期単体で見ると、売上高57億5400万円(前年同期比78.6%増)、営業利益28億6000万円(前年同期比105.3%増)だった。前四半期比では、売上高0.3%減、営業利益0.6%増の微減微増の横ばい。

(出典)2018年3月期 第3四半期 決算説明資料 p6 

(出典)2018年3月期 第3四半期 決算説明資料 p7

 

【事業状況】

 これまでアカツキは、主力のゲーム事業において、既存タイトルの拡大と新規タイトルの投入に注力してきた。当第3四半期連結累計期間においても継続してネイティブアプリの開発及び運用に経営資源を集中しており、順調にユーザー数が増加している。

 なかでも同社が開発を務める『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』(配信:バンダイナムコエンターテインメント)は、日本国内での配信から3周年を迎えてなお高水準を維持。同作は大規模イベントのない第3四半期においても成長を継続し、2017年12月にアプリストアのセールスランキングで1位を獲得、単月・四半期共に過去最高の売上高を達成した。

 さらに、海外市場における成果も目覚ましく、日米含む世界12の国と地域でセールスランキング1位を獲得。海外事業売上高は前年同期比で約2.2倍にも成長している。なお、現在は国内外累計で2億ダウンロードに到達(2017年9月末時点)。

(出典)2018年3月期 第3四半期 決算説明資料 p12

 一方、新規タイトルも順調に推移している。

 オリジナルタイトル『八月のシンデレラナイン』(2017年6月リリース)は、各種キャンペーンの実施と併せ、新機能を実装することでユーザー継続率が上昇。また、オフラインの取り組みのひとつとして、コミックマーケット93に出展した。

 バンダイナムコエンターテインメントとの共同開発タイトルである『アイドルマスターSideM LIVE ON ST@GE!』(2017年8月リリース)は、2017年10月にTVアニメが放送開始。TVアニメ効果が認知拡大に繋がり、ユーザーベースが拡大したとのこと。また、幅広いユーザー獲得のため、ライトユーザー向けの新機能を実装。

 第3四半期では、ブシロードとの共同開発タイトルである『新テニスの王子様 RisingBeat』を2017年11月にリリース。同年12月に200万ダウンロード突破したほか、アプリストアのセールスランキングでもTOP20(App Store)にランクインするなど、こちらも順調な滑り出しを記録している。

 新規事業として前連結会計年度に新たに開始したライブエクスペリエンス(以下、LX)事業では、アウトドア・レジャー専門の予約サイト「そとあそび」や、「Wowful」を運営している。「そとあそび」は季節要因により前四半期比では売上高が減少したが、前年同期比では成長を続けている。「Wowful」は各種連携イベントや動画メディアの試験運用を行うなど事業立ち上げと拡大に向けて、複数の新たな施策に取り組んでいる。

 なお、会社全体の費用構成では、開発関連費用は継続して増加しているが、サーバ費やスポットの広告宣伝費の減少により、全体では微減となっている。

(出典)2018年3月期 第3四半期 決算説明資料 p8

 

【見通し】

 2018年3月期の業績予想は、「適正かつ合理的な数値の算出が困難」として非開示。ただ、中長期的な企業価値向上を目指すべく、事業ポートフォリオの拡充によって収益を積み上げて行けるよう、2018年3月期は更なる投資フェーズと見込んでいる。

 具体的には、今後のインバウンド需要等により成長が見込まれるLX市場を拡充させ、リアルな場所でワクワク・感動する体験を提供できる様、投資を実施していくという。また、人々の生活に関わる第三次産業(医療、教育、人材領域、地方創生など)において、LX事業やゲーム事業の強みである「人の心を動かす仕組み」を活用し、コンテンツとプラットフォームの両方の観点で新規サービスを展開するための投資を積極的に行っていくとのこと。

(出典)2018年3月期 第3四半期 決算説明資料 p16

 一方、ゲーム事業では、既存タイトルの堅実な運用はもちろんのこと、国内外向け新規タイトルの開発に加えて、ゲーム周辺事業への垂直・水平展開や、VR、ARなど新しい技術への投資・取組みを実施することにより、総合的なエンターテインメント事業として更なる成長を目指していくという。

 足元では、『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』が国内版3周年イベントにより、またもアプリストアのセールスランキングで1位を獲得した。同作は安定成長に向け、開発運用体制の強化を目的とした投資を推進していくとしている。

 また、未公開の「IPタイトル(新規)」は、開発が計画通り進捗しているとのこと。


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