gumi、2018年4月期は増収減益 既存タイトルは概ね好調だが国内新作が苦戦 開発パイプラインは7本進行

【決算概要】

 株式会社gumiは6月8日に2018年4月期の決算を発表した。2018年4月期連結期間(2017年5月1日~2018年4月30日)の業績は、売上高271億1201万円(前年同期比4.5%増)、営業利益9億9432万円(前年同期比39.7%減)、経常利益9億6228万円(前年同期比44.5%減)、当期純利益5億5292万円(前年同期比60.0%減)となった。

 第4四半期単体で見ると、売上高60億5800万円(前年同期比15.9%減)、営業利益1億5800万円の赤字(前年同期は4億900万円の黒字)、経常利益7300万円の赤字(前年同期は3億8200万円の黒字)、四半期純利益2億7900万円の赤字(前年同期は2億8200万円の黒字)だった。

(出典)2018年4月期 決算説明資料 p4

 売上は、季節要因等により既存タイトルが概ね減収となったことから、前四半期比で減収に。営業利益は、新規タイトルの配信に伴い広告宣伝費が大幅に増加したこと等により、前四半期比で減益となった。

(出典)2018年4月期 決算説明資料 p5

 

【事業状況】

 同社の主な事業は、ネイティブアプリサービスに特化したモバイルオンラインゲームの開発・運営。同社子会社の株式会社エイリムが配信している『ブレイブ フロンティア』をはじめ、他社と共同開発したタイトル『ファントム オブ キル』や『誰ガ為のアルケミスト』、『ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス』を運営している。

 第4四半期連結累計期間のモバイルオンラインゲーム事業は、売上高271億1042万円(前年同期比4.5%増)、営業利益12億4986万円(前年同期比24.3%減)となった。

 2013年に配信を開始した『ブレイブ フロンティア(日本語版)・(海外言語版)』の売上が配信開始後の期間経過に伴い減少。一方、スクウェア・エニックスと共同開発した『ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス(日本語版)・(海外言語版)』、『クリスタル オブ リユニオン(日本語版)』の売上が増加したほか、新規タイトル『誰ガ為のアルケミスト(海外言語版)』も好調に推移し、売上増加に寄与した。

 また、『ファントム オブ キル(日本語版)』及び『誰ガ為のアルケミスト(日本語版)』も堅調に推移。なお、一部の既存タイトルにおけるTVCMの放映及び複数の新規タイトルのリリースに伴う初期プロモーションの実施等により販売費(広告宣伝費含む)及び一般管理費が増加した。

 VR/AR事業は、引き続き国内外の有力企業への投資を実行。戦略的投資を通じた高品質なコンテンツの開発も順調に進捗しているという。

 第4四半期連結累計期間では、Tokyo XR Startups株式会社及び第1四半期連結会計期間に新たに設立したNordic VR Startups Oy等におけるインキュベーションプログラムを通じ、世界を代表する企業の育成と輩出を目指して国内外のVR/AR市場におけるスタートアップ企業に対し様々な支援を提供。

 また、同社グループがジェネラル・パートナーとして参画しているVenture Reality Fundを通じたグローバル投資を実行し、有力な技術・コンテンツ・人材を保有する企業との戦略的な連携を図ってきた。この結果、売上高は159万円、営業損失は2億5554万円となった。

 

【見通し】

 連結業績予想は、市場の変化を鑑みて「予想を算出することが困難」とし、2019年4月期第1四半期の連結業績予想のみを開示。

(出典)2018年4月期 決算説明資料 p14

 第1四半期の売上高は、主力タイトルが安定的な売上貢献を見込むものの、2018年4月期に配信した新規タイトルの売上貢献は限定的と想定し、売上高58億円と前四半期比で減収に。営業利益、経常利益に関しては、開発費の増加等を想定し、5億円の赤字の減益を見込んでいる。

 同社は、2019年4月期のモバイルゲーム事業について、「大ヒットタイトルの創出に向けた投資先行の年」にすることを明言。振り返れば、2018年4月期に配信された国内新規タイトルはいずれも苦戦を強いられた。

 これを受けて2019年4月期は、既存の主力タイトル(海外言語版を含む)に経営資源を集中し、売上の維持・拡大を図るという。また、ヒットタイトルの開発実績を有するスタジオに経営資源を集中するほか、既存のヒットタイトルのエンジンを活用し、複数の超有力IPを用いた新規タイトルの開発にも注力するとのこと。

 なお、今後のパイプラインはオリジナル5本、他社IP系2本と計7本の開発が進行している。新規タイトルでは、最大4人対戦が可能な「ブッ飛ばし」乱闘バトル『超激闘 ニンジャカスピリッツ』と、“ブレイブ フロンティア”のスピンオフタイトル『BRAVE FRONTIER : THE LAST SUMMONER』の2本が発表されている。

(出典)2018年4月期 決算説明資料 p18

(出典)2018年4月期 決算説明資料 p19


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