ケイブ、2018年5月期の売上高は前年同期比16%減の24億円 新作『三極ジャスティス』は改修を含めた大型アップデートを実施

【決算概要】

 株式会社ケイブが7月12日に発表した2018年5月期累計の業績(2017年6月1日~2018年5月31日まで)は、売上高23億6600万円(前年同期比16.1%減)、営業損失6900万円の赤字(前年同期は2億2000万円の赤字)、経常損失8800万円の赤字(前年同期は2億2900万円の赤字)、当期純損失7000万円の赤字(前年同期は3億9100万円の赤字)となった。

 第4四半期単体(2018年3月1日~5月31日まで)で見ると、売上高6億2300万円(前同期比17%減)、営業損失2600万円の赤字(前年同期は1億7000万円の赤字)となった。ダンジョン経営シミュレーションゲーム『ロード・オブ・ダンジョン』が失速したほか、完全自社開発の新作タイトル『三極ジャスティス』のリリース準備の広告宣伝費先行投資で、第4四半期単体でも赤字に。

(出典)2018年5月期 決算補足資料 p6

(出典)2018年5月期 決算補足資料 p7

(出典)2018年5月期 決算補足資料 p13

(出典)2018年5月期 決算補足資料 p15

 

【事業状況】

 ケイブの売上構成は、スマートフォンゲームとその他のふたつに分類。その他は、ネイティブゲーム、ブラウザゲーム、PCオンラインゲーム、公式サイトなどで構成されている。

 主力タイトル『ゴシックは魔法乙女~さっさと契約しなさい~』(以下、『ゴシックは魔法乙女』)では、「美少女シューティング」への原点回帰を掲げ、特にシューティング要素の強化に注力してきた。その結果、DAU(1日当たりのアクティブユーザー)の回復や課金率の増加など、既存ユーザーの呼び戻しによる一定の効果を確認できているという。今後も社会的に関心の高まっているeSportsを意識しつつ、シューティングゲームへの「原点回帰」を進める方針。

(出典)2018年5月期 決算補足資料 p21

 なお、2018年4月には『ゴシックは魔法乙女』の台湾版『發射吧!少女!』がガンホー・ガマニア社から台湾・香港・マカオにて配信を開始し、シューティングゲームの世界標準を目指している。

 2017年11月にリリースした海外ゲーム輸入パブリッシングタイトル『ロード・オブ・ダンジョン』では、リリース直後に想定を上回る売上の伸びがあったが、海外で開発されたゲームであり、日本のユーザーに合わせた運営体制を取れなかったことからユーザーの流出を招いたとのこと。現在は運営体制を見直し、日本向けに改良を行いつつプロモーションを強化し、再度の浮上を目指している。

 また、同社は2018年5月に株式会社フォーサイドと、①海外スマートフォンネイティブゲームの日本配信事業強化、②ネットクレーンゲーム事業の新規展開における協業、③eSports向けゲームの開発とイベント及び施設の運営等で協業を進めるべく、資本業務提携契約を締結した。

(出典)2018年5月期 決算補足資料 p19

 ほか、当事業年度において開発中であった新作ゲーム『三極ジャスティス』は、2018年6月1日に配信開始。現在はユーザーの動向に注視しつつ改善を加えている最中という。

 

【見通し】

 2019年5月期の業績予想については非開示。その理由は、『ゴシックは魔法乙女』1タイトルが売上高の70%以上を占めており、同作の動向によって全社業績が大きく左右される状況となっているため。この状況を改善するため、同社では『ロード・オブ・ダンジョン』、『三極ジャスティス』をリリースし、2018年7月にも輸入パブリッシングタイトル第二弾『けもみみメロメロれしぴ』のリリースを予定している。

(出典)2018年5月期 決算補足資料 p28

 以上のことにより、個別タイトルの今後の推移を予測することが難しく、個別の進捗によって業績が大きく変化することから、現時点においては信頼性の高い通期及び半期の業績予想数値を算出することが困難としている。今後は合理的な業績見通しの算定が可能になった時点で速やかに開示するという。

 ここからは、2019年5月期第1四半期以降の各タイトルの展開について触れていく。

 『ゴシックは魔法乙女』は、前述の通り「原点回帰」と「eSports」をキーワードにさらなる成長軌道に乗せるべく運営していくとしている。

 『ロード・オブ・ダンジョン』では、2018年2月に実装した新たな機能「降臨」によって定期的にイベントを開催できるようになり、ユーザーがゲームを継続するひとつの目的を作ることができた。しかし、より継続及びマネタイズが発生するような仕掛けとして、「村カスタム開発機能(仮称)」などを含む大型アップデートを8月~9月に実装予定で、それまではプロモーションを抑制しながら現状維持していくという。

 新作『三極ジャスティス』は2018年6月1日にリリース。50万人の事前登録者を集め、スタートは順調だったもののプレイ継続率が低迷。継続率アップのための大型アップデートを8月に実装予定とのこと。なお、同作の大型アップデートに際して、「バトル・育成・コミュニケーション」の3つの重要ポイントを意識して改修を進めていくという。

(出典)2018年5月期 決算補足資料 p26

 さらに同社では、eSports展開に向けて、C(CAVE)スポーツプロジェクトを始動。元株式会社ガルチ代表の茶谷修氏を迎え、対戦要素を意識したゲームプラットフォーム開発を進めているという。

 


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