ドリコム、第1四半期の売上高は前年同期比11.4%増の28億円 第2四半期以降は開発・運営を担当した『デジモンリアライズ』が本格的に寄与

【決算概要】

 株式会社ドリコム731日に発表した20193月期第1四半期 (201841日~630日)決算は、売上高286499万円(前年同期比11.4%増)、営業損失41752万円の赤字(前年同期は3484万円の黒字)、経常損失51287万円の赤字(前年同期は1739万円の黒字)、当期純損失5463万円の赤字(前年同期は407万円の赤字)となった。

 売上高は前期比で伸長したが、利益面では運用ゲームアプリ数が増加したこと、及び多くのゲームアプリで効率的な運用体制への移行の途上にあることから、運用費が前年比で増加し、利益幅を縮小させることとなった。また、売上拡大を目的に導入を進めている既存ゲームアプリの大型改修投資を、保守的に研究開発費として処理。

 今後については、新ブラウザゲームサービス「enza」の拡大と、既存ゲームアプリの運用費用の最適化を通じた収益性向上の2つを最優先課題として、優先的に経営資源を投入し、事業拡大に取り組んでいくとしている。

(出典)2018年3月期 第1四半期 決算説明会資料 p3

(出典)2018年3月期 第1四半期 決算説明会資料 p17

(出典)2018年3月期 第1四半期 決算説明会資料 p18

 

【事業状況】

 同社の事業セグメントは、大きく分けると「エンターテインメントサービス」と「広告メディアサービス」からなる。

<エンターテインメントサービス>

 当事業セグメントはゲームの開発・運営が主要事業となっており、他社IPゲーム及びゲームプラットフォーム並びにオリジナルIPゲームの開発・運営を行っている。

 他社IPゲームでは、はじめに20145月にリリースされた『ONE PIECE トレジャークルーズ』の状況について説明。4周年を迎えた同作は、5月に実施した周年イベントが好評を博し、昨年末に実施した大型バージョンアップもあり、リリースからの経年を感じさせない拡大基調をみせた。

 また、201611月以降にリリースしたIPゲームアプリについては、既存ユーザーとのエンゲージメントを高めるリアルイベントの実施や、他社コンテンツとのコラボレーションイベント等を実施し、売上拡大に注力。

 なお、ドリコムが配信元である『ダービースタリオン マスターズ』及び『みんゴル』(アジア版)を除く運用中のIPゲームアプリの売上高は、配信会社からの一定の比率に応じた売上分配を得る形となっており、売上への影響は相対的に小さいものの、支払手数料が無いため、利益に与える影響が大きくなるという。

 他方、オリジナルゲームでは、既存ユーザーの満足度維持・向上に焦点を当てたイベント施策に注力し、売上水準を維持した。また、運用とあわせて新規IPゲームの開発進捗に伴う売上や「enza」に関連する売上も計上された。

 以上の結果、セグメント売上高は264325万円(前年同期比14.5%増)、セグメント損失は36850万円の赤字(前年同期はセグメント利益11861万円の黒字)となった。

<広告メディアサービス>

 広告メディアサービスでは、広告代理業務のほか、次世代の主力事業創出を目的とした取り組みの一環である「DRIPDrecom Invention Project)」のもと、同社の有するインターネットサービスの知見を活かした新規サービスを試験的に立ち上げ、事業化に向けた試行を重ねてきた。

 しかし、主要サービスの多くが事業開発段階にあることから、セグメント売上高は22173万円(前年同期比15.9%減)、セグメント損失は4902万円の赤字(前年同期はセグメント損失8377万円の赤字)となった。

 

【見通し】

(出典)2018年3月期 第1四半期 決算説明会資料 p14

 20193月期業績予想は、第2四半期累計(201841日~930日)まで開示。第2四半期累計は、売上高59億円(前同期比4.9%減)、営業損益55000万円の赤字、経常損益75000万円の赤字、当期純損失75000万円の赤字を見込んでいる。

 2四半期単体では、売上高303600万円、営業損失13300万円の赤字、経常損失23800万円の赤字、純損失24600万円の赤字としている。

 決算発表では、バンダイナムコエンターテイメントから2018625日にリリースされた、『デジモンリアライズ』の開発・運営を担当していることを明かした。同作は、人気IP「デジモン」を題材としたスマートフォン向けRPG718日には200万ダウンロードを突破し、App Storeセールスランキングでは過去TOP30にランクインする等スマッシュヒットを記録。第2四半期以降は、同作の本格的な収益寄与を見込んでいる。

 『ONE PIECE トレジャークルーズ』は引き続き好調な推移を見込むほか、『ダービースタリオン マスターズ』はリアルとの連動やユーザーとの交流イベント等を実施し、ユーザー満足度向上を目指すという。なお、『ダービースタリオン マスターズ』は第2四半期の秋の重賞シーズンに向け、イベントの充実を図るとのことだ。

 「enza」は、各タイトルの確実なヒットとサービスの順調な立ち上がりを目指すとしており、引き続き固定費負担の増加を見込む。足元では、725日に第2弾タイトル『ドラゴンボールZ ブッチギリマッチ』がグランドオープン。公式サポーターにサッカー選手・長友佑都氏を迎え、本格的にプロモーションを開始した。

 今期リリース予定の2本のうち、1本はリリース済み(『デジモンリアライズ』)。残り1本は今期中のリリースを目指すとしている。なお、20203月期以降は、各期1本~2本の新規IPゲームアプリのリリースを想定。


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