KLab、第2四半期は大幅な増収増益を達成 『キャプテン翼』のヒットにより海外売上高は前年同期比で約3倍の成長

【決算概要】

 KLab株式会社88日に201812月期第2四半期の決算を発表した。第2四半期連結累計期間(201811日~630日)の業績は、売上高1598,648万円(前年同期比46.3%増)、営業利益259,306万円(前年同期比31.7%増)、経常利益259,356万円(前年同期比18.7%増)、当期純利益171,388万円(前年同期比17.8%増)と大幅な増収増益となった。

(出典)2018年12月期 第2四半期 決算補足資料 p3

 第2四半期単体(201841日~630日)の売上高は805,900万円(前四半期比1.7%増)、営業利益は124,700万円(前四半期比7.2%減)、経常利益は136,400万円(前四半期比11.0%増)、当期純利益は9800万円(前四半期比12.7%増)と、前四半期比でも増収増益を記録。

 今回の増収増益の背景は、主に2017613日リリースの『キャプテン翼 ~たたかえドリームチーム~』が好調な売上を計上したことによるものが大きい。同作は日本版/グローバル版共に前四半期比で売上増加、他タイトルの売上減少もカバーする形となった。これに際して費用面では、売上増加に伴う使用料及び支払手数料が増加。

(出典)2018年12月期 第2四半期 決算補足資料 p5

 

【事業状況】

 ここからは、同社主要ゲームタイトルの第2四半期の売上分析を掲載。

『ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル』は、「スクフェス5周年記念セット」の販売が好調も、以降はその反動で前四半期比で売上は減少。

BLEACH Brave Souls』は、人気キャラクターガチャの再販や劇場版キャラクターガチャが好評を博す。しかし、「千年血戦篇」のキャラクター配信や全世界3000万ダウンロードキャンペーンを実施した前四半期には及ばず、日本版/グローバル版共に売上は減少。

そして『キャプテン翼 ~たたかえドリームチーム~』は、前述したように日本版/グローバル版共に前四半期比で売上増加。第2四半期は、「2018 FIFAワールドカップ」の開催期間中ということもあり、ゲーム内において、各国代表の最新公式ユニフォームを着用した選手たちを配信。これに加えグローバル版では、日本版で201712月に配信したサッカー日本代表ユニフォームを着用した選手たちを配信した。

 目を見張るのが海外売上高の推移だ。同作の絶好調により、海外売上高は約30億円まで伸長し、過去最高の四半期海外売上高を更新。前年同期比で、じつに約3倍だ。KLabでは、海外売上高を拡大させる取り組みとして、「Japanese IPsの推進」「多言語対応」「広告運用スキルの向上」「ファンコミュニティの醸成」「App Store/Google Playのフィーチャー」という5つの施策を掲げている。

(出典)2018年12月期 第2四半期 決算補足資料 p6

(出典)2018年12月期 第2四半期 決算補足資料 p8

 なかでもアニメ・ゲーム系イベントでは、75日~8日開催の「Anime Expo 2018」及び「Japan Expo 2018」へ出展し、海外メディアでも大きく取り上げられ、「KLab Games」の認知度及びブランディング向上に繋がったという。

 

【見通し】

(出典)2018年12月期 第2四半期 決算補足資料 p14

 同社はレンジ形式による通期業績予想開示を採用している。なお、201812月期の連結業績予想(201811日~1231日)は、87日に下方修正を発表した。修正した予想は、下記の通り。

売上高330億円~300億円(前年同期比23.2%増~12.0%増)、営業利益425,000万円~275,000万円(前年同期比13.1%減~43.8%減)、経常利益425,000万円~275,000万円(前年同期比12.4%減~43.3%減)、当期純利益26億円~16億円(前年同期比16.9%減~48.8%減)としている。

 上記、業績予想の根拠として次のような見解を示している。

 まず売上高は、下期は3本~5本の新作タイトルリリースを想定しており、これらが寄与するとしている。当然、開発進捗やクオリティ状況によってはリリース計画を変更することもあり得る。つまり、レンジ幅上限は新作タイトルが好調だった場合を想定して設定、対してレンジ幅下限は新作タイトルが不振だった場合、または既存タイトルの減衰が大きい場合を想定して設定している。

 費用は、前述した新作タイトルにおける積極的なプロモーション展開や、イベント出展による広告宣伝費の増加が挙げられる。また、現在同社は人員増強フェーズに移行しており、今後は人員増加による労務費および採用関連費用の増加も見込んでいる。

(出典)2018年12月期 第2四半期 決算補足資料 p9

 ここからは足元の取り組みについて言及していこう。

 株式会社バンダイナムコエンターテインメントと共同開発した「ガールズ&パンツァー」の最新アプリ『ガールズ&パンツァー あつまれ!みんなの戦車道!!』を201883日にリリース。App Storeのセールスランキング(ゲームカテゴリー)では早々にTOP50入り(App Annie調べ)を果たす等、幸先の良いスタートを切っている。

 628日には、中国大陸版『キャプテン翼 ~たたかえドリームチーム~』をテストオープン。開発・運営は、北京盖科技股份有限公司(GAEA)が担当。

 オリジナルタイトル『禍つヴァールハイト』は、67日より事前登録を開始。人気バーチャルYouTuber「電脳少女シロ」を用いた特典を用意し、20187月末時点で事前登録者数10万人を突破している。

 アクセルゲームスタジオ社と共同開発中である「幽☆遊☆白書」の最新アプリ『幽☆遊☆白書 100%本気(マジ)バトル』は、730日より事前登録受付を開始。8月28日にリリース。

(出典)2018年12月期 第2四半期 決算補足資料 p13

 KLabは、20189月開催の「東京ゲームショウ2018」にも出展。昨年は同社過去最大規模で出展したが、今年はそれを超えるブースを構えるとのことだ。


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