ネクソン、第2四半期の売上高は前年同期比13.5%増の1383億円 好調な中国が業績をけん引 日本は『OVERHIT』の売上収益が予想を上回った

【決算概要】

株式会社ネクソンが8月9日に発表した2018年12月期第2四半期の決算は、売上高1,383億800万円(前年同期比13.5%増)、営業利益707億4,100万円(前年同期比26.2%増)、税引前利益869億7,900万円(前年同期比85.3%増)、当期純利益788億6,300万円(前年同期比100.4%増)となった。

増収増益の要因は、主要外貨の対円為替レートが前年同期比で上昇したことによる為替の好影響と、中国事業が引き続き好調であったことにより売上収益は堅調に推移したことが挙げられる。

(出典)平成30年12月期第2四半期決算説明会資料 p13

費用面では、『FIFA Online 3』、『真・三国無双 斬』、『HIT』の売上収益の減少に比例してロイヤリティ費用が減少した一方で、モバイルゲームのラインナップ増加に伴うクラウドサービス費用の増加や、韓国における既存ゲームタイトルの運用に係る従業員の増加等に伴い人件費が増加した結果、売上原価は前年同期比で増加。

他方、第2四半期の地域別売上構成比では、中国が48%、韓国が32%、日本が7%、北米が7%と引き続きアジア圏が占めた。また、プラットフォーム別の売上構成比率では、PCが77%、モバイルが23%と、PCオンラインゲーム事業の好調ぶりがうかがい知れる。

 

【事業状況】

ネクソングループの事業セグメントは、大きく分けてPCオンライン事業、モバイル事業のふたつからなる。さらにグローバルでタイトルを展開していることから、本稿では地域別の売上・施策についても言及していく。とりわけ第2四半期では、好調な中国が業績をけん引。それでは、各主要国にフォーカスをあてて事業を振り返っていこう。

中国では、第2四半期にユーザーエンゲージメントを高めることに注力し、計画通りの結果が得られた。なかでも主力PCオンラインゲーム『アラド戦記』の労働節アップデート及び10周年アップデートがユーザーの好評を博したこと等により好調に推移。

(出典)平成30年12月期第2四半期決算説明会資料 p5

売上収益及び課金ユーザー数は前年同期比で増加したほか、MAU(月間アクティブユーザー)及びARPPU(課金ユーザー1人あたりの平均売上金額)は前年同期比で減少した。一方で、課金ユーザー数は廉価なアイテムの販売により増加。

韓国では、主力PCオンラインゲーム『メイプルストーリー』が好調に推移したほか、前連結会計年度にローンチしたモバイルゲーム『OVERHIT』及び『AxE』、第2四半期連結会計期間にローンチしたモバイルゲーム『KAISER』が寄与した一方で、『FIFA Online 3』の『FIFA ONLINE 4』へのサービス移行の影響により、売上収益は前年同期比で僅かに減少。

(出典)平成30年12月期第2四半期決算説明会資料 p14

北米では、前第4四半期連結会計期間に連結子会社となったピクセルベリー・スタジオズが配信している『Choices:Stories You Play』の寄与により前年同期比で増加。

そして日本では、主に『HIT』及びモバイルブラウザゲームの減速により売上収益は前年同期比で減少したが、『OVERHIT』の配信を5月末に開始し、売上収益は予想を上回った。なお、日本における第2四半期連結累計期間の売上収益は45億8,100万円(前年同期比30.6%減)、セグメント損失は37億7,400万円の赤字(前年同期は18億5,100万円の赤字)となった。

(出典)平成30年12月期第2四半期決算説明会資料 p7

(出典)平成30年12月期第2四半期決算説明会資料 p15

【見通し】

2018年12月期第3四半期連結会計期間の連結業績予想は、売上収益1,992億3,700万円~2,041億8,600万円(前年同期比9.3%~12.0%増)、営業利益917億2,900万円~959億5,400万円(前年同期比16.5%~21.9%増)、税引前利益1,102億1,900万円~1,144億4,400万円(前年同期比54.0%~59.9%増)、四半期利益982億9,200万円~1,018億4,400万円(前年同期比67.3%~73.3%増)としている。

(出典)平成30年12月期第2四半期決算説明会資料 p18

売上収益では、韓国において『メイプルストーリー』及び『アラド戦記』の増収や前第4四半期連結会計期間にローンチした『OVERHIT』、及び当第2四半期連結会計期間にローンチした『KAISER』からの増収寄与を見込んでいるものの、『FIFA ONLINE 4』及び『EA SPORTS ™ FIFA ONLINE 4M』がサービス立ち上げ後間もないことや、『AxE』及び『ダークアベンジャー3』が好調であった前第3四半期連結会計期間との比較となることから前年同期比で減収を見込んでいる。

中国では、主力PCタイトル『アラド戦記』に対し、夏季アップデートを2018年7月に実施。同年9月には国慶節アップデートも予定している。足元の状況などを踏まえ前年同期比ではおよそ横ばいとなる見込みという。

日本では、モバイルゲームの『OVERHIT』や『GIGANT SHOCK』等で増収寄与を見込んでいるが、株式会社gloopsのモバイルブラウザゲーム、『HIT』及び『ハイドアンドファイア』で減収を見込んでおり、減収要因の方が増収要因を上回り前年同期比で減収となる見込み。

当第3四半期連結会計期間における費用は、ナット・ゲームズ・カンパニー・リミテッドの連結子会社化に伴い『OVERHIT』及び『HIT』に係るロイヤリティ費用の認識が不要となったことによる減少が見込まれる一方で、従業員数の増加やストック・オプション費用の増加等による人件費の増加、複数の新規タイトルのリリース及び既存タイトルのマーケティングに伴う広告宣伝費の増加を見込んでいるという。

(出典)平成30年12月期第2四半期決算説明会資料 p22


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