サイバーエージェント、2018年9月期の連結売上高4,195億円と過去最高を更新 ゲーム事業の足元では新作『ドラガリアロスト』がヒット

【決算概要】

 株式会社サイバーエージェントは10月25日に2018年9月期(2017年10月1日~2018年9月30日)の通期決算を発表した。通期の実績は、売上高4,195億1,200万円(前期比13.0%増)、営業利益301億6,300万円(前期比1.8%減)、経常利益285億6,500万円(前期比0.6%減)、当期純利益48億4,900万円(前期比20.5%増)となった。2000年の上場以来、売上高は18期連続で過去最高を更新。利益はほぼ見通し通り。

(出典)2018年9月期 通期 決算説明会資料 p3

(出典)2018年9月期 通期 決算説明会資料 p4

 

【事業状況】

インターネット広告事業

(出典)2018年9月期 通期 決算説明会資料 p14

 インターネット広告事業は、通期でセグメント売上高2,414億5,100万円(前期比16.0%増)、セグメント利益213億4,000万円(前期比14.0%増)となった。スマートフォン向けのモバイル広告を中心として好調に推移した。同社の算出したところによれば、2017年のモバイル広告市場のおけるシェアは20.6%とのこと。

ゲーム事業

(出典)2018年9月期 通期 決算説明会資料 p19

 スマートフォン向けゲームの開発・運営を行うゲーム事業は、通期でセグメント売上1,465億5,200万円(前期比4.5%増)、セグメント利益は253億300万円(前期比4.5%減)となった。

(出典)2018年9月期 通期 決算説明会資料 p20

 今期の新作は2月リリースの『プリンセスコネクト!Re:Dive』(Cygames)、また9月にリリースされたばかりの『ドラガリアロスト』(Cygamesと任天堂が共同で開発・運営)が垂直的な立ち上がりでヒットを記録し、主力のラインナップは更に厚みを増した。

(出典)2018年9月期 通期 決算説明会資料 p24

 『ドラガリアロスト』はCygamesと任天堂によるタイトルということもあり、早い時期から市場の期待が寄せられていた。TVCMなど大々的な事前プロモーションも行われ、それが爆発的な初動に繋がったとみられる。このスタートダッシュは国内だけでなく、台湾、香港、マカオでも既にセールスランキングで1位を獲得しており、最近は進出が難しくなりつつある中国語圏でも優位なポジションを得たようだ。なお、ゲーム事業の減収は積極的な広告投資によるものとしている。

(出典)2018年9月期 通期 決算説明会資料 p22

メディア事業

(出典)2018年9月期 通期 決算説明会資料 p28

 Ameba、AbemaTV、マッチンがサービス『タップル誕生』などを展開するメディア事業は、セグメント売上314億8,900万円(前期比22.8%増)、セグメント損失177億6,400万円の赤字(前期は185億8,500万円の赤字)となった。赤字は前年に引き続き、AbemaTVへの先行投資が行われたため。なお、AbemaTVの今期売上高は63億円で、メディア事業の20%程度にとどまっている。

(出典)2018年9月期 通期 決算説明会資料 p31

 AbemaTVは開局から2年半で累計3,400万ダウンロードに達し、WAU、総視聴時間ともに堅調に伸びている。ユーザーは10代~30代の若年層を中心に増加、男女比は昨年度より女性比率が上昇し、割合は約半々となった。10月23日には電通、博報堂DYメディアパートナーズとの資本業務提携を発表し、コンテンツの強化と広告商品の拡販に注力する方針を明らかにしている。

(出典)2018年9月期 通期 決算説明会資料 p32

投資育成事業

 グループ会社のサイバーエージェント・ベンチャーズによるファンド運営等を含む投資育成事業では、セグメント売上42億6,300万円(前期比37.2%減)、セグメント利益は26億3,100万円となった。

その他事業

 モバイル向け広告サービスのシーエー・モバイル、結婚式場情報サイト運営のウエディングパークなどによる事業で、セグメント売上は175億9,800万円(前期比30.3%増)、セグメント利益は18億1,900万円(前期比1.2%増)となった。

 

【見通し】

(出典)2018年9月期 通期 決算説明会資料 p10

 2019年9月期の連結業績予想は通期累計で売上高4,700億円(前期比12.0%増)、営業利益300億円(前期比0.5%減)、経常利益290億円(前期比1.5%増)、当期純利益50億円(前期比3.1%増)を見込んでいる。

 来期もゲーム事業とインターネット広告事業を基盤として、AbemaTVへ大胆な投資を行う。「AbemaTVをマスメディアに」という目標を達成するには、既存の放送網に引けを取らない、良質な番組作りができるかどうかがポイントだ。

(出典)2018年9月期 通期 決算説明会資料 p38

 ゲーム事業は、直近ではCygamesのオリジナルIP『ウマ娘 プリティーダービー』のリリースが控えている。2019年以降もグループ会社のサムザップ(代表作『戦国炎舞-KIZNA-』)、グレンジ(代表作『ポコロンダンジョンズ』)、アプリボット(代表作『神式一閃 カムライトライブ』)からオリジナルIPタイトルが合計4本リリース予定で、パイプラインも十分に充実しているようだ。

(出典)2018年9月期 通期 決算説明会資料 p25

(出典)2018年9月期 通期 決算説明会資料 p26


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