ミクシィ、第2四半期は前年同期比で減収減益 10月のモンストMAUは5周年施策が奏功しV字回復

【決算概要】

 株式会社ミクシィは、11月8日に2019年3月期第2四半期決算を発表した。第2四半期(2018年4月1日~9月30日)の累計連結業績は、売上高710億4,400万円(前年同期比23.8%減)、営業利益は207億2,300万円(前年同期比43.9%減)、経常利益は207億8,700万円(前年同期比44.0%減)、純利益は129億2,400万円(前年同期比48.6%減)と減収減益となった。

(出典)2019年3月期第2四半期 決算説明会資料 p5

(出典)2019年3月期第2四半期 決算説明会資料 p6

(出典)2019年3月期第2四半期 決算説明会資料 p8

 

【事業状況】

エンターテインメント事業

 『モンスターストライク(以下、モンスト)』を主力とするエンターテインメント事業は、第2四半期累計でセグメント売上680億4,500万円(前年同期比21.1%減)、セグメント利益254億2,100万円(前年同期比35.0%減)となった。

 国民的IP化を掲げている『モンスト』では、引き続き、国内外でTVCMや屋外広告等のプロモーション、eスポーツ促進を含むリアルイベントの実施、グッズの製作、映画や人気アニメとのタイアップ、オリジナルアニメの配信等を展開。また、グッズ販売等を行う常設店舗は、東京・渋谷店に加え、新たに大阪・心斎橋にオープンした。ゲーム利用者数は、2018年3月に全世界で4,500万人を突破。

 同社は引き続きユーザーの期待に応えるべく、サービスのライフタイムの長期化を目指し、アプリ内外でのユーザー還元の実施、映像・ソフトウェアの充実、マーチャンダイジング等のゲーム以外の領域の確立、新規タイトル等の開発を行うことによって、エンターテインメント事業のさらなる発展を図っていくという。

 第2四半期の『モンスト』のトピックスでは、2018年7月に「ソードアート・オンライン」、8月に「るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-」、9月に「ミッキーマウス」とそれぞれコラボを展開。YouTube上で配信されている「モンストアニメ」は、7月より新シリーズを開始し、8月には世界累計再生回数が3億回を突破した。また、10月に劇場版「モンスターストライク」が公開され、初週動員数1位を獲得。

 国民的IP化に向けた取り組みとして、9月~10月にかけて『モンスト』史上初の新体験型アートイベントを開催。さらに、9月はキッズステーションにおいてキッズ向け番組「モンストテレビ」の放送を開始した。ゲーム内の新機能搭載や改修にも余念がなく、10月3日付けの大型アップデートではホーム画面のリニューアルに加え、モンスポットの拡充、モンスターレンタルなど、より友人と楽しめる要素が追加された。

 そして、サービス開始から5周年を迎えることを記念して、9月30日より「モンスターストライク5周年感謝キャンペーン」を実施。キャンペーンキャラクターにタモリさんを起用し、「ヤバババーン」というキャッチフレーズを中心に展開、TVCM放映を皮切りに、賞金総額3億円の「モンスト運極ルーレット」や「5周年爆絶感謝マルチガチャ」、全国のマクドナルド店舗とのコラボなど、大規模施策を展開した。周年キャンペーンが功を奏してか、10月のMAUがV字回復を果たした。

(出典)2019年3月期第2四半期 決算説明会資料 p17

ライフスタイル事業

 ライフスタイル事業では、家族向け写真・動画共有アプリ「家族アルバム みてね」が、2018年7月に利用者数300万人を突破。また、サロンスタッフ直接予約アプリ「minimo」は、6月に累計300万ダウンロードを突破した。なお、チケットフリマサービス「チケットキャンプ」については、2018年5月をもってサービス提供を終了。

(出典)2019年3月期第2四半期 決算説明会資料 p22

 この結果、当事業の売上高は30億円(前年同四半期比57.2%減)、セグメント損失は8億1,500万円の赤字(前年同四半期はセグメント利益17億200万円の黒字)となった。

 

【見通し】

 2019年3月通期の業績予測は、2018年11月8日に下方修正を発表した。売上高1,550億円(前年同期比18.0%減)、営業利益420億円(前年同期比42.0%減)、経常利益420億円(前年同期比42.2%減)、当期純利益270億円(前年同期比35.4%減)を見込んでいる。

(出典)2019年3月期第2四半期 決算説明会資料 p9

 下方修正の経緯は『モンスト』の売上減について言及しており、「5年が経過し依然として高い人気はあるものの、アクティブユーザー数はピーク時よりも下回っており、通期での売上高は期初の想定を下回る見通し」とした。

(出典)2019年3月期第2四半期 決算説明会資料 p10

 同社における現在の経営方針は、「得意領域に経営資源を集中させる」「事業ドメイン:コミュニケーションサービス」としている。得意領域とは、ライブエクスペリエンス、メディア、デジタルエンターテインメント、スポーツ、ウェルネスという5領域を選択し、今後も経営資源を集中していくとのことだ。

 なお、“新たなIPの創出”では、ニンテンドー3DS×スマートフォンでマルチプレイが楽しめる新作アクションゲーム『モバイルボール』の配信を2019年春に延期。本作は、親子が本気でぶつけあえる場を提供することで、“遊びを通したコミュニケーションを促進したい”、 という想いから開発しているという。さらに、アニメーションスタジオTRIGGER社と共同製作の長編アニメーション作品「プロメア」を2019年に全国ロードショー予定。

(出典)2019年3月期第2四半期 決算説明会資料 p18


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