エイチーム、第1四半期は増収減益 エンターテインメント事業の減収トレンドを新作『スタリラ』が止める

【決算概要】

 株式会社エイチームは12月7日に2019年7月期第1四半期の決算を発表した。第1四半期連結累計期間(2018年8月1日~2018年10月31日)の実績は、売上高89億2,700万円(前年同期比0.3%増)、営業利益4億8,400万円(前年同期比49.7%減)、経常利益5億700万円(前年同期比48.3%減)、当期純利益2億5,700万円(前年同期比62.1%減)の増収減益となった。

(出典)2019年7月期 第1四半期 決算説明会資料 p8

(出典)2019年7月期 第1四半期 決算説明会資料 p7

 

【事業状況】

エンターテインメント事業

(出典)2019年7月期 第1四半期 決算説明会資料 p18

 スマートフォン向けゲームを展開するエンターテインメント事業は、セグメント売上32億4,300万円(前年同期比24.8%減)、セグメント利益2億7,400万円(前年同期比68.2%減)と減収減益に。国内向け主力タイトル『ヴァルキリーコネクト』『ユニゾンリーグ』の頭打ちにより、2017年度第3四半期をピークに売上が減少傾向にあるが、2019年7月期第1四半期は新作『少女☆歌劇 レヴュースタァライト -Re LIVE-(通称:スタリラ)』の寄与がスタート。

 同作は、2018年10月21日にGoogle Play、10月28日にApp Store向けに配信開始し、無料ランキング1位、セールスランキング10位を記録するなど好調なスタートを切った。

 原作はミュージカルをはじまりとし、2018年7月よりTBS系列にてアニメが放送されたメディアミックス作品。ミュージカルとアニメーションで紡ぐ二層展開式少女歌劇と銘打ち、双方を同じキャストが演じるというコンセプトのもと、2017年9月にプロジェクト第一弾となるミュージカル公演を開催。キャストたちの全身全霊の歌、ダンス、殺陣によるパフォーマンスが話題を呼び、2018年1月に早くもリバイバル公演を開催した人気IPだ。

 なお、『少女☆歌劇 レヴュースタァライト -Re LIVE-』の好調な推移に加え、第2四半期(11月、12月、1月)は年末年始需要期でもあり、既存タイトルにおいてもゲーム内イベント等による収益寄与が期待できることから、エンターテインメント事業の減収トレンドは当第1四半期で底打ちしたと見込んでいるという。 

ライフスタイルサポート事業

(出典)2019年7月期 第1四半期 決算説明会資料 p16

 引越し比較・予約サイト「引越し侍」、自動車査定・買取サイト「ナビクル」のほか、ブライダル関連サービス「ハナユメ」、金融サービスなど生活に密着したWebサービスを運営するライフスタイルサポート事業は、セグメント売上51億7,300万(前年同期比30.8%増)、セグメント利益6億4,200万(前年同期比16.6%増)と、大幅な増収増益となった。

 第1四半期は各サブセグメントで増収幅は異なるものの総じて好調に推移。各サブセグメントにおいては、既存事業の育成に加え、周辺サービスを拡充しながら、新しい事業領域において新規サービスを複数立ち上げ、中長期的な成長に向けた投資を実施してきた。

 サブセグメントごとに見ると、引越し比較・予約サイトの「引越し侍」ではエアコンの販売・工事サービスを提供しており、需要期からの反動減で前四半期比で売上減。

EC事業

(出典)2019年7月期 第1四半期 決算説明会資料 p20

 自転車専門のECサイト「cyma(サイマ)」を運営するEC事業は、セグメント売上5億1,000万円(前年同期比19.5%減)、セグメント損失6,300万円(前期は4,400万円の損失)となった。第1四半期は通期での黒字化に向けて、物流オペレーション等、運営の最適化に向けた体制整備を優先した結果、売上は前年同四半期比で減少に。

 

【見通し】

 2019年7月通期の業績予測は、売上高400億円(前期比6.2%増)、営業利益40億円(前期比14.9%減)、経常利益40億円(前年同期比15.4%減)、当期純利益26億円(前年同期比21.4%減)を見込んでいる。2019年度は先行投資のフェーズと位置付け、既存サービスは堅実な運営に努め、新事業と新作タイトルを打ち出す計画だという。

(出典)2019年7月期 第1四半期 決算説明会資料 p27

 なお、エンターテインメント事業のセグメント業績予測は売上高150億円(前期比7.2%減)。第2四半期は、年末年始に向けて『少女☆歌劇 レヴュースタァライト -Re LIVE-』及び既存主力タイトルのプロモーションを実施する予定とのことだ。

 ライフスタイルサポート事業及びEC事業はビジネスの特性上、例年第3四半期が繁忙期であり、下期での売上と利益貢献を上期に比して多く予想。加えて、ライフスタイルサポート事業を中心に、本年度上期には、複数の新規サービスへの投資が集中的に行われる等の要因も踏まえ、同社グループの営業利益・経常利益・当期純利益は下期に高い割合を占める結果となる予想をしている。


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