DeNA、第2四半期累計ゲーム事業売上は前年同期比12.3%減の427億円 1周年&TVCM放映開始の『メギド72』に期待が集まる

【決算概要】

 株式会社ディー・エヌ・エーは11月8日に2019年3月期第2四半期(2018年4月1日~9月30日)の決算を発表した。第2四半期までの累計は、売上高682億1,500万円(前年同期比7.0%減)、営業利益106億7,400万円(前年同期比21.9%減)、税引前利益141億4,500万円(前年同期比12.0%減)、最終利益96億6,600万円(前年同期比6.6%減)の減収減益となった。

(出典)2019年3月期 第2四半期 決算説明会資料 p1

(出典)2019年3月期 第2四半期 決算説明会資料 p2

(出典)2019年3月期 第2四半期 決算説明会資料 p3

 

【事業状況】

ゲーム事業

 スマートフォン向けゲームの開発・運営、および、プラットフォームサービス「Mobage(モバゲー)」を提供するゲーム事業は、セグメント売上427億1,500万円(前年同期比12.3%減)、セグメント利益100億6,300万円(前年同期比25.3%減)となった。

(出典)2019年3月期 第2四半期 決算説明会資料 p5

 第2四半期におけるユーザーの消費額は想定を下回り、前四半期と同様、ゲーム事業の減収減益が全体のトップラインに影響を及ぼしている。コスト面では、ゲーム内課金による収入の減少にともなって支払手数料が前年同期より14%減となったほか、販促費・広告費も28%削減され、大幅に引き締められた。

 運営中の主なタイトルは、任天堂との協業によるものと、オリジナルタイトルがある。協業タイトルは『スーパーマリオラン』『ファイアーエムブレム ヒーローズ』『どうぶつの森 ポケットキャンプ』があり、この内『ファイアーエムブレム ヒーローズ』『どうぶつの森 ポケットキャンプ』は国内セールスランキングでトップ10入りすることも多く、75位以上の順位をほぼキープしている(App Store ゲームカテゴリー)。

(出典)2019年3月期 第2四半期 決算説明会資料 p7

 また、『どうぶつの森 ポケットキャンプ』は11月22日に運営1周年を迎えたが継続率は依然高く、長寿タイトルとなる可能性を秘めている。任天堂タイトルは海外ユーザーも多いため、IPの認知度を活かしたグローバルなマーケティングが注目される。

(出典)2019年3月期 第2四半期 決算説明会資料 p8

 一方、オリジナルタイトルは主力タイトルの『逆転オセロニア』と並び、昨年12月に配信を開始したRPG『メギド72』の人気が高まっている。開発元は『ワイルドアームズ』『ケイオスリングス』などのシリーズ作品で知られるメディア・ビジョン。

 『メギド72』はオーソドックスな運営スタイルではあるものの、悲劇的な場面から始まるドラマティックなストーリーと、戦略性の高いバトルシステムが高く評価され、コンシューマーゲームで長編RPGをプレイしてきたハードコア層の支持を集めた。10月にはファンイベントが開催され、今年12月の運営1周年記念に向けて様々な施策を打ち出している。

(出典)2019年3月期 第2四半期 決算説明会資料 p9

 なお、7月にリリースされた最新オリジナルタイトル『世紀末デイズ』はダウンロード数、セールス共に低迷している。

スポーツ事業

 プロ野球球団・横浜DeNAベイスターズを運営するスポーツ事業では、セグメント売上146億1,200万円(前年同期比17.1%増)、セグメント利益54億300万円(前年同期比22.5%増)となった。観客動員数は200万人を超え、球団史上最多を記録した。さらに、球場での物販(グッズや飲食物)も好調に推移したために客単価が上昇し、スポーツ事業は大幅な増収増益を達成した。

(出典)2019年3月期 第2四半期 決算説明会資料 p15

EC事業

 EC事業のセグメント売上はセグメント売上60億8,100万円(前年同期比24.0%減)、セグメント利益6億2,100万円(前年同期は1億3,500万円の赤字)となった。減収の理由は、2018年5月31日付で旅行代理店サービス「DeNAトラベル」をエボラブルアジアに譲渡したためとしている。

(出典)2019年3月期 第2四半期 決算説明会資料 p16

新規事業

 新規事業等による売上収益は51億8,700万円(前年同期比13.7%増)、セグメント損失は35億4,800万円(前年同期は24億7,700万円の損失)となった。配車サービス「タクベル」、ライブ配信サービス「SHOWROOM」、そして、ヘルスケア分野ではAIを活用したがん判定システムの開発に着手している。今後も積極的な投資を継続するという。

(出典)2019年3月期 第2四半期 決算説明会資料 p12

(出典)2019年3月期 第2四半期 決算説明会資料 p13

 

【見通し】

 2019年3月期(2018年4月1日~2019年3月31日)の連結業績予想は売上高1,500億円(前年比7.6%増)、営業利益155億円(前年比43.6%減)、純利益110億円(前年比52.1%減)を見込んでいる。

 第1四半期、第2四半期と減収減益が続いているため、年末年始を含む第3四半期にどれだけ盛り返せるかが通期の業績に大きく影響する。成否を左右するポイントはやはり『メギド72』だろう。

 DeNAの看板タイトル『逆転オセロニア』は、サービス開始直後は地道な運営改善に努め、十分なロイヤルユーザーを獲得した段階でTVCMなど大々的なプロモーションを行う、という手法で月商10億円超えのトップタイトルへと飛躍的な成長を遂げている。(関連記事

 年末に運営1周年記念を控える『メギド72』も同様の展開となれば、DeNAからまたしても新規IPのヒットタイトルが生まれることになる。

【関連リンク】

2019年3月期 第2四半期 決算説明資料

2019年3月期 第2四半期 決算短信〔IFRS〕(連結)

 

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