gumi、第2四半期はFY17配信タイトル苦戦に伴い前四半期比で減収減益 乃木坂46・FFBEの新作ゲームを開発中

【決算概要】

 株式会社gumiは12月7日に2019年4月期第2四半期の決算を発表した。2019年4月期第2四半期連結期間(2018年5月1日~10月31日)の業績は、売上高117億4,669万円(前年同期比15.9%減)、営業損失6億1,077万円の赤字(前年同期は4億1,885万円の黒字)、経常損失5億2,030万円の赤字(前年同期は3億5,257万円の黒字)、当期純損失4億2,186万円(前年同期は1億8,366万円の黒字)となった。

(出典)2019年4月期 第1四半期 決算説明資料 p4

(出典)2019年4月期 第1四半期 決算説明資料 p5

 第2四半期は、主力タイトルは堅調に推移したものの、2017年度配信タイトルの苦戦、『誰ガ為のアルケミスト(以下、タカダメ)』のTVCM放映及び新規タイトルのプロモーションの実施等により広告宣伝費が増加し、前四半期比で減収減益に。また、2018年9月に配信を開始した新規タイトルである『BRAVE FRONTIER : THE LAST SUMMONER』及び『ブレイドスマッシュ』の立ち上がりが苦戦。新規事業は、国内外の有力企業への投資を継続。VTuber、ブロックチェーン等の新たな技術、コンテンツへの投資にも注力している。

 

【事業状況】

 同社の主な事業は、ネイティブアプリサービスに特化したモバイルオンラインゲームの開発・運営。『クリスタル オブ リユニオン(以下、クリユニ)』をはじめ、他社と共同開発したタイトル『ファントム オブ キル(以下、ファンキル)』や『タガタメ』、『ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス(以下、FFBE)』を運営している。

 第2四半期連結累計期間のモバイルオンラインゲーム事業は、売上高117億4,669万円(前年同期比15.9%減)、営業損失4億3,731万円(前年同期は5億4,839万円の黒字)となった。

 主力タイトルである『ファンキル』、『タガタメ(日本語版)・(海外言語版)』、『クリユニ(日本語版)・(海外言語版)』、『FFBE(日本語版)・(海外言語版)』に関しては堅調に推移したものの、前連結会計年度に配信した新規タイトルの売上寄与は限定的となり、また経営資源の選択と集中を図るべく、一部タイトルの配信停止を行った結果、売上高が減少。

 さらに、一部主力タイトルにおけるTVCMの放映や、新規タイトルの配信に伴うプロモーションの実施等の広告投資は行ったものの、その他のタイトルに関しては費用対効果を重視したプロモーション施策を実施したことに伴い広告宣伝費が減少し、販売費および一般管理費が減少した。

 ここからは国内の各主力タイトルの状況について言及していこう。

 『ファンキル』は、4周年を契機としたゲーム内施策の実施及びリアルイベントの開催等により、ユーザーベースの拡大に成功。UI改修やクラスチェンジ機能の追加等により、ユーザー満足度の向上を実現した。また、有力IPとのコラボ実施に加え、有名タレントを起用した全国規模のTVCMの放映等、顧客セグメントに合わせた最適な施策の実施により、ユーザーベース及び売上の拡大を図るとしている。

 『FFBE』は、夏のキャンペーンの実施やTVCMの放映等により、売上及びユーザーベースは好調に推移。有力IPとのコラボ実施等により、売上の更なる拡大を目指すとのこと。

 『タガタメ』は、有力IPとのコラボに合わせたTVCM放映により、新規ユーザーの獲得に成功。リアルイベントの開催や配信1000日キャンペーン等 により、既存ユーザーのエンゲージメント向上を実現。新ストーリーの投入等によるゲーム内コンテンツの強化に加え、復刻コラボの実施等により、ユーザーベースの更なる拡大を図る。

 『クリユニ』は、『世界樹の迷宮X(クロス)』とのコラボ実施や新イベントの開催等により、ユーザーベース及び売上は堅調に推移。『ブレイブ フロンティア』、『ドールズオーダー』等の自社タイトルとのコラボ実施を予定しており、ユーザーベース及び売上の拡大を図ろうとしている。

 新作タイトルについても見ていこう。2018年2月リリースの『ブレイブフロンティア2』は、有力IPとのコラボやリアルイベントの実施等により、ユーザーベースは堅調に推移しており、今後は新イベントの実装やユーザービリティの向上等を通じ既存ユーザーの満足度向上を図り、ユーザーベースの維持を目指すとしている。

 2018年3月リリースの『ドールズオーダー』は、水着ユニットの投入、ハーフアニバーサリー記念イベントの実施等により、売上は堅調に推移。今後は新機能の追加によりユーザービリティの向上を目指すとともに、有力IPとのコラボ実施等により、ユーザーベース及び売上の維持・拡大を図っていくという。

 2018年9月27日リリースの『ブレイドスマッシュ』は、ユーザーベースの確保に苦戦。ギルド機能の拡充、全国ランキング等の新機能実装により、ユーザーベース及び売上の拡大を目指すという。

 そして、2018年9月17日に5言語対応で全世界配信を開始した『BRAVE FRONTIER : THE LAST SUMMONER』も、立ち上がりは苦戦している。ランキングイベントやPvP機能等のコンテンツ追加に加え、ホリデーイベントの実施等により、ユーザーベース及び売上の拡大を目指すとのことだ。

 他方、VR/AR事業は、引き続き国内外の有力企業への投資を実行。戦略的投資を通じた高品質なコンテンツの開発も順調に進捗しているという。

 第2四半期では、引き続き、Tokyo XR Startups株式会社及びNordic VR Startups Oy等におけるインキュベーションプログラムを通じ、世界を代表する企業の育成と輩出を目指して国内外のVR/AR市場におけるスタートアップ企業に対し様々な支援を提供。

 また、同社グループがジェネラル・パートナーとして参画しているVenture Reality Fundを通じたグローバル投資を実行し、有力な技術・コンテンツ・人材を保有する企業との戦略的な連携を図ってきた。この結果、営業損失1億7,345万円の赤字(前年同期は1億2,953万円の赤字)となった。

 

【見通し】

(出典)2019年4月期 第1四半期 決算説明資料 p9

 連結業績予想は、市場の変化を鑑みて「予想を算出することが困難」とし、2019年4月期第3四半期の連結業績予想のみを開示、売上高170億4,600万円(前年同期比19.0%減)、営業損失8億6,000万円の赤字、経常損失8億2,000万円の赤字としている。

 売上予想の理由として、主力タイトルは引き続き安定的な売上を見込むものの、2017年度、2018年度配信タイトルの売上貢献は限定的と想定し、前四半期比で減収を見込む。また、営業利益、経常利益に関しては、引き続き赤字予想ながら、開発費及び広告宣伝費の減少を想定し、前四半期比で増益を見込んでいる。

 足元では、子会社のエイリムをはじめ、トライエース、集英社キャラクタービジネス室による合同プロジェクト『ミストギア』のゲームアプリ版を2018年11月26日にリリース。ゲーム、漫画、小説のクロスメディアにて展開している同作だが、現状セールスランキングでは振るっていない。

(出典)2019年4月期 第1四半期 決算説明資料 p23

 そして、今後のパイプラインでは、新たなオリジナルIPを創出すべく、新規タイトル『乙女神楽 ~ザンビへの鎮魂歌~』の開発、『WAR OF THE VISIONS ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス 幻影戦争』(スクウェア・エニックス配信)の共同開発を発表した。2作とも2019年に配信予定となる。

(出典)2019年4月期 第1四半期 決算説明資料 p12

(出典)2019年4月期 第1四半期 決算説明資料 p13


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