ケイブ、『三極ジャスティス』など新作の不振で減収・赤字幅拡大 主力『ゴ魔乙』のeスポーツ要素追加と『デビルブック』に期待がかかる

【決算概要】

 株式会社ケイブは1月10日に2019年5月期第2四半期の決算を発表した。第2四半期(2018年6月1日~2018年11月30日)の実績は、売上高10億2,200万円(前年同期比6.7%減)、営業損失4億4,200万円の赤字(前年同期は5,300万円の赤字)、経常損失4億4,400万円の赤字(前年同期は5,400万円の赤字)、純損失8億9,400万円の赤字(前年同期は3,500万円の赤字)と、減収・赤字幅拡大となった。

 厳しい結果となったのは、2018年6月にリリースしたスマートフォン向けタイトル『三極ジャスティス』など新作の不振。

(出典)2019年5月期 第2四半期 決算補足資料 p5

(出典)2019年5月期 第2四半期 決算補足資料 p13

(出典)2019年5月期 第2四半期 決算補足資料 p15

 

【事業状況】

 主力タイトル『ゴシックは魔法乙女~さっさと契約しなさい~(以下、ゴ魔乙)』は、引き続き「美少女シューティング」への原点回帰を続けており、プレイヤー同士が一対一で対戦できる「ごまおつスポーツモード」の実装に向けて開発を行っている。この機能が実装されることで、「対戦」という「eスポーツ」に欠かせない要素を加えることができるという。「ごまおつスポーツモード」は当期中の実装を予定。

(出典)2019年5月期 第2四半期 決算補足資料 p7

 そのほか、『ゴ魔乙』では20185月の台湾版に続き、20189月に韓国版をリリース。また、20189月に漫画原作のテレビアニメ「魔法騎士レイアース」、201811月にシューティングRPG『アズールレーン』とのコラボイベントを実施。同作では、今後も新規ユーザーの獲得、既存ユーザーの復帰を目的にIPコラボイベント継続していくとのことだ。

 『ロード・オブ・ダンジョン』(開発は韓国のEKゲームズ)は、201810月のアップデートで実装した「村デコ」機能により、新規獲得ユーザーの継続率が上昇してきているものの、同社が満足できるレベルではないため、今後も改善を継続していくという。

 一方で、『ゴ魔乙』に続く2本目の柱を目指していた『三極ジャスティス』については、プレイ継続率の向上を目的として2018年8月に大規模アップデートを実施したが、目標とする継続率を達成することができず、2019年2月末のサービス配信停止を決定。これに伴い、『三極ジャスティス』に係る資産について4億4,400万円の減損損失を計上している。

 

【見通し】

 2019年5月期の業績予想は非開示。既報の通り、ケイブの業績は2018年5月期において『ゴ魔乙』1タイトルが売上高の70%以上を占めており、同作の動向によって会社業績が 大きく左右される状況となっており、今後の推移を予測することは困難としている。

 この状況を改善するため、各種新規タイトルを投入したが、想定を大きく下回って進捗しているが、2018年9月に韓国NGELGAMES(エンジェルゲームス)と海外ゲームの新たな輸入パブリッシングタイトルとなる『デビルブック』の日本独占配信について契約を締結、全世界に先駆けて2019年1月8日に日本配信を開始した。

 本作は、NGELGAMESとSTARTER(スターター)が開発し、日本にて先行でケイブがパブリッシング配信するスマートフォン向けMMORPG。絵本風タッチによるこだわりのグラフィックが特徴となっており、元気いっぱいの天然なキャラクターたちが画面を所狭しと走り回りバトルを繰り広げる。

(出典)2019年5月期 第2四半期 決算補足資料 p20

(出典)2019年5月期 第2四半期 決算補足資料 p23

 リリースから1週間で無料ダウンロードランキングTOP10入り、セールスランキングTOP200入りを果たすなど、まずまずのスタートとなった。今後プロモーション施策が控えているかは明らかになっていないが、一定のダウンロード数は記録しているため、さらなるスパイクにも期待がかかる。

 なお、新作の『けもみみメロメロれしぴ~愛の汗だくレストラン~』は、当初8月中のリリースを予定していたが、1ヶ月程度の延期を発表。しかし、現在もなお続報は入っておらず、リリース日は未定となっている。今回の決算資料にも言及はされていない。


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