オルトプラス、第1四半期は増収・赤字幅は横ばい 今期のゲーム事業方針は「ヒット確率の高いタイトルに開発リソースを集中」

【決算概要】

 株式会社オルトプラスは 2月14日に2019年9月期第1四半期(2018年10月1日~12月31日)の決算を発表した。第1四半期は、売上高12億4,799万円(前年同期比27.6%増)、営業損失2億6,325万円の赤字(前期は2億5,884万円の赤字)、経常損失2億7,679万円の赤字(前期は2億4,639万円の赤字)、当期純損失2億7,831万円の赤字(前期は2億4,704万円の赤字)と、増収・赤字幅は横ばいとなった。

(出典)2019年9月期 第1四半期 決算説明会資料 p2
(出典)2019年9月期 第1四半期 決算説明会資料 p3
(出典)2019年9月期 第1四半期 決算説明会資料 p5

【事業状況】

 ゲーム事業では、自社・協業6本、パブリッシング1本、運営移管7本と、合計14タイトルを運営するなか、新規2タイトルの開発を進行中。ゲーム運営では、主力タイトルの運営に注力し、新規開発ではIP保有会社を含む他社との協業により、開発に伴う各種リスクの低減を図りながら、開発スケジュールの遅延が生じないよう努めてきたという。

(出典)2019年9月期 第1四半期 決算説明会資料 p12

 なかでも運営タイトルでは、フォワードワークスとの協業タイトル『アークザラッドR』(2018年8月23日リリース)が、引き続き収益の柱として貢献。同作は、プレイステーション用ソフト『アークザラッド2』の10年後の世界を描いたシリーズ完全新作。シリーズお馴染みのシミュレーションバトルや圧倒的なやりこみ要素はスマートフォンでも健在で、手軽さと奥深さをあわせ持ったタイトルとして人気を博している。

 各アプリストアのセールスランキングでは、30位内を複数回獲得(App Annie調べ)。さらに、ファン待望の『アークザラッド I』の主人公「アーク」「ククル」も登場し、ゲーム内は盛り上がりを見せるほか、2018年12月にはTVCMも放映し話題を呼んだ。とはいえ、リリース直後の前四半期と比較すると収益は低減している。

 一方、集英社との協業タイトル『シンエンレジスト』(2018年6月26日リリース)は、2019年4月26日にサービス終了することを発表。約10ヵ月でのサービス終了となるが、一部の機能を残した通信無しのオフライン版の配信を予定しているとのこと。

 なお、引き続きゲーム事業では、運営中の各タイトルの売上高に応じて、運営費を適宜見直すとともに、売上が一定以上低減したタイトルについては、協業先やゲーム運営拠点として新たに設立した株式会社オルトプラス高知へ運営を移管することにより、運営中タイトルの採算を維持するよう務めていくという。

(出典)2019年9月期 第1四半期 決算説明会資料 p11

 ゲーム支援事業では、ゲーム資産の価値最大化を図るための各種サービスとして、主にソーシャルゲーム会社に対する人材紹介を含めた人材マッチングサービスを提供。現在は、各社のニーズを踏まえながら、案件の獲得進めてきているという。オフショア開発事業では、ベトナム子会社を活用した他社ウェブサービス等の開発受託の案件獲得を進行。

 他方、新規開発事業では、業務提携先である韓国NSHC社が開発したスマートフォンアプリ活性化を目的とした福利厚生サービス「コミュニティオ(communitio)」について、導入営業を進めるとともに、追加機能開発を進めているという。

【見通し】

 2019年9月期(2018年10月1日~2019年9月30日)の連結業績予想は、合理的な業績予想の算定ができないことから記載していない。

 2019年9月期におけるゲーム事業の方針は、「ヒット確率の高いタイトルに開発リソースを集中」としている。つまり、複数タイトルへの多額な分散投資を避け、投資資金の回収期間が短期間と見積もられるものに限り、新規タイトルの開発案件についても選択と集中を実行するというもの。業績の回復及び財務体質の改善が図れるまでは、開発進捗に応じて対価を受領する受託開発契約の形態等、開発費の負担が発生しない、または負担が最小限となる案件を中心に取り組み方針だ。

 そのほか、海外展開(他言語対応)・マルチプラットフォーム展開(PC版など)を進行。多額の追加投資を行うことなく、早期に収益化が見込める施策として狙っている。また、主力タイトルに対する社内人材の再配置を行い、待機コストや余剰コストを削減するとともに、同業他社への社内人材の外部提供も進めていくという。

 さて、こうしたなか、新規開発中のタイトルは、パイプラインの選択と集中を行い3タイトルに集中。

 すでに1本配信中のタイトルが、2019年2月12日にリリースされた『RELEASE THE SPYCE secret fragrance』だ。同作は、2018年10月から12月にかけて放送されたアニメ『RELEASE THE SPYCE』を原作としたスマートフォン向けのゲームアプリ。アプリストアでも無料・セールス共に幸先の良いスタートを切った。

(出典)2019年9月期 第1四半期 決算説明会資料 p15

 一方、日本最大級の電子コミック配信サービス「まんが王国」を提供している株式会社ビーグリーとの協業タイトルでは、企画当初から声優の保志総一朗氏をスーパーバイザーとして迎えているほか、原案は「エメラルドドラゴン」で知られる漫画家・イラストレーターの木村明広氏が担当。ゲーム観とキャラクター性を極限まで高めたスマートフォンアプリゲームを制作していくとのことだ。

【関連リンク】

2019年9月期 第1四半期 決算説明資料

2019年9月期 第1四半期 決算短信(連結)

 

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