ケイブ、第3四半期は減収・赤字幅拡大 リリース4周年を迎えた主力『ゴ魔乙』の足元は売上・MAU共に上昇傾向に転じる

【決算概要】

 株式会社ケイブは 4月11日に2019年5月期第3四半期の決算を発表した。第3四半期(2018年6月1日~2019年2月28日)の実績は、売上高14億7,400万円(前年同期比15.4%減)、営業損失5億7,500万円の赤字(前年同期は4,200万円の赤字)、経常損失5億8,000万円の赤字(前年同期は5,600万円の赤字)、純損失10億3,000万円の赤字(前年同期は3,800万円の赤字)と、減収・赤字幅拡大となった。

 第3四半期単体では、売上高4億5,200万円(前四半期比1.6%増)、営業損失1億3,200万円(前四半期は1億9,600万円の赤字)と前四半期比では売上高微増・赤字幅は縮小した。貢献したのは、2019年1月にリリースされた新作『デビルブック』だ。

(出典)2019年5月期 第3四半期 決算補足資料 p5
(出典)2019年5月期 第3四半期 決算補足資料 p12
(出典)2019年5月期 第3四半期 決算補足資料 p14
 

【事業状況】

 主力タイトル『ゴシックは魔法乙女~さっさと契約しなさい~(以下、ゴ魔乙)』は、2019年2月にVer.2.8.0への大型アップデートを実施。「スコアタライバル機能」を追加し、eスポーツ的な競う要素を強化し、“シューティング原点回帰”を推進している。

 スコアタライバル機能とは、毎週土曜日に開催している「全国スコア大会」に、ライバルと競うランキングを追加したもの。自分の実力に合わせた4人が選ばれ、5人でランキング を競い、ライバルランキングの順位にあわせて、スコアピースを得ることができる。スコアピースを集め、スコアコスモスを満開にすることで報酬を獲得。

 そのほか、『ゴ魔乙』では2019年1月に「怪獣娘(黒)~ウルトカ怪獣擬人化計画」、2019年2月にバーチャルYouTuber「魔王マグロナ」が配信する「まぐろなちゃんねる」とのコラボイベントを実施。3ヵ月に2回のペースでIPコラボイベントの開催を継続している。

 一方、新作『デビルブック』は、NGELGAMESとSTARTERが開発し、日本にて先行でケイブがパブリッシング配信するファイティングマンガMMORPGだ。絵本風タッチによるこだわりのグラフィックが特徴となっており、元気いっぱいの天然なキャラクターたちが画面を所狭しと走り回り、ド派手なバトルを繰り広げるのが特徴だ。

 リリース後には、2週間以内に20万ダウンロード突破とまずまずの出足。しかし、MMORPGにとって重要なユーザー間コミュニケーションに関わる機能が十分ではなかったため、目標とするユーザー継続率に届かなかったという。チャットやギルドなどのコミュニケーション機能を整理/強化し、継続率を改善したうえで5月に再スタートを切る計画。

 そして、『ゴ魔乙』に続く2本目の柱を目指していた『三極ジャスティス』については、2019年2月末にサービスの提供を終了。これに伴い、『三極ジャスティス』に係る資産について4億4,400万円の減損損失を計上している。 また、2019年5月7日 15:00まで各アプリストアから、オフラインでもこれまでの『三極ジャスティス』のエピソード等を閲覧できるメモリアルアプリを提供。
 

【見通し】

 2019年5月期の業績予想は非開示。既報の通り、ケイブの業績は2018年5月期において『ゴ魔乙』1タイトルが売上高の70%以上を占めており、同作の動向によって会社業績が大きく左右される状況となっており、今後の推移を予測することは困難としている。

 『ゴ魔乙』では、2019年2月より取り組んでいる、初心者ユーザーに向けたUI変更やイベントの開催、プロモーション手法の見直しなどが成功し、リリース4周年にして売上、MAUが上昇傾向に転じている。前述したeスポーツ等のヘビーユーザーに向けた取り組みにも配慮しつつ、双方のユーザー層に受け入れられている。

(出典)2019年5月期 第3四半期 決算補足資料 p14

 なお、新作の『けもみみメロメロれしぴ~愛の汗だくレストラン~』は、当初2018年8月中のリリースを予定していたが、1ヵ月程度の延期を発表。しかし、現在もなお続報は入っておらず、リリース日は未定となっている。前回に引き続き、今回の決算資料にも言及はされていない。


【関連リンク】

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でフォローしよう!

IR 決算情報
Tagged with: , ,