【Choice!成功のトリガー/プロデューサー篇】06.株式会社Craft Egg『バンドリ! ガールズバンドパーティ!』湯田雅

プロデューサーは「抱え込まない」。チームに頼る瞬間もときに大切

ゲーム業界で働くプロデューサーのキャリアに迫った企画「Choice!~成功のトリガー~ プロデューサー篇」。群雄割拠のゲームアプリ市場の中で、“ヒト・モノ・カネ”を主眼とした多岐に渡る業務を担うゲームプロデューサーですが、現在の市場、働き方、開発・運用・マーケティングについてなにを考えているのでしょうか。

本稿では、現場の責任者でもあるゲームプロデューサーの方々に、これまでのキャリアをはじめ、成功と挫折のエピソード、そこから得た知見・思想、そして今後に挑戦していきたいことなど、他メディアではなかなか語られない個人にフォーカスしてお聞きしていきます。

第6回目は、株式会社Craft Eggの湯田雅さんにお話を伺いました。

湯田さんは、サイバーエージェントに新卒入社し、複数のゲームタイトルのエンジニアを経験したのち、同社のネイティブゲームアプリのプロデューサーを歴任。現在は、Craft Eggで人気スマートフォンゲーム『バンドリ! ガールズバンドパーティ!(以下、ガルパ)』のプロデューサーを担当しています。

『ガルパ』は、IPタイトルにも関わらず、柔軟に施策を考えられる版元との関係性をはじめ、さまざまな改修やマーケティング施策で数多くのユーザーから支持されています。湯田さんは“ゲームをプロデュースする”ことに対して、どのように向き合っているのでしょうか。キャリアのはじまりから現在にいたるまで、お話を伺いました。

[Topics]
■全国レベルの腕前を持つ音ゲー玄人
■プロデューサーはチームプレイを促進する立場
■お客様の人生を豊かにできるコンテンツ作りへ
 

全国レベルの腕前を持つ音ゲー玄人

――:本日はよろしくお願いします。湯田さんは、サイバーエージェントに新卒入社し、これまでさまざまなゲームタイトルに携わってこられました。現在はプロデューサーとして、組織を束ねる立場だと思いますが、学生時代からもそういう環境を望んでいたのでしょうか。

いえいえ。むしろまったく前に出るタイプではなかったです。なにかのチームリーダーになることもなく、ただのゲーム好きの学生でした。
 

――:意外です。ちなみにゲームはなにを?

アクションからRPGまで、本当にさまざまなゲームに触れてきましたが、なかでも高校時代に出会った音ゲー(音楽ゲーム)には、心底のめり込みましたね(笑)。
 

――:なんと。タイトルは?

主に『GITADORA』シリーズ(旧:GuitarFreaks・DrumMania)です。ゲームセンターに置いてあるギターとドラムの大型筐体をイメージしてもらえれば分かりやすいかもしれません。高校時代に友人の勧めで始めたのですが、ハマり過ぎてしまい、途中で部活を辞めるほどに、『GITADORA』に時間を費やしていました。友人の兄の車で全国行脚し、各県のゲームセンターのスコアを塗り替えていくという道場破り的なこともやりました(笑)。その甲斐(?)あってか、公式サイトのランキングに名前が載るまでの腕前に成長しました。
 

――:それはすごい! 奇しくも現在ご担当されている『ガルパ』も音ゲー、当時の経験も事業に発揮されているのではないでしょうか。

それはあります。いま思えば天職ですね。音ゲーに関しては、並々ならぬこだわりを持っているので、プロデューサーという立場ではありますが、画面UIからタイミングなど、細かいディレクションまでも確認・改修を行っています。
 

――:では、当時から将来はゲームクリエイターを目指していたのでしょうか。

特別ゲームにはこだわらず、あくまでも「モノ作りができれば」という気持ちで漠然と将来を考えていました。……そういえば、昨年の夏、中学時代に埋めたタイムカプセルをみんなと掘り起こしたのですが、未来の自分に宛てた手紙に「将来の夢:IT業界」と書かれていました(笑)。
 

――:当たらずと雖(いえど)も遠からず、ですね(笑)。

そうですね。モノ作りをしたいという気持ちはずっとあったので、大学は情報テクノロジー学科を専攻しプログラミングを学び、メディアサービスやゲームと幅広くモノ作りをしているサイバーエージェントに入社を決めました。入社後は、エンジニアとしてゲームタイトルの開発に携わるところから始まったのですが、いま思えば現在に至るまでゲーム事業一筋でした。
 

――:簡単で構いませんが、ゲーム事業ではどのようなタイトルを担当してきたのでしょうか。

エンジニアとして育成ゲームから始まり、その後、バンドをテーマにした新規モバイルゲームを立ち上げから担当し、ネイティブゲームアプリのプロデューサーを担当したあと、現在の『ガルパ』に携わることになりました。

基本的に途中からチームに参加するパターンが多く、実際に新規プロジェクトの立ち上げは、『ガルパ』と同じく、バンドをテーマにした新規モバイルゲームだけになります。
 

――:エンジニアからプロデューサーになった経緯についても教えてください。

学生時代にはあまり考えていませんでしたが、実際に社会人になると「自分の作りたいものを実現したい」という思いが沸いてきました。そこから上司に新規ゲームタイトルを作りたい旨を伝えるとプロデューサーとして新規立ち上げをしてみたらとなり、実際にプロジェクトが始まりました。入社して2年目になったときの話です。
 

――:新規プロジェクトの立ち上げはいかがでしたか。

とにかく大変でした。少数精鋭でしたが、僕はプロデューサー、ディレクター、エンジニアを兼務していました。自分自身のノウハウも不足していたので、

この記事は会員限定記事です。

NEXT MARKETING会員ログイン

メールアドレスとパスワードを入力してください。

会員登録(無料)すると続きをご覧いただけます。

今すぐ登録(無料)

※Active Sonarにご登録いただいている方は、メディア会員の登録は不要です。ログイン後に、記事をお読みいただけます。

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でフォローしよう!