サイバーエージェント、『バンドリ!』が大ヒット…第2四半期ゲーム事業の売上高が29.6%増の358億円に

【決算概要】

 株式会社サイバーエージェント427日に発表した20179月期第2四半期の決算は、売上高1,7989,200万円(前年同期比21.0%増)、営業利益143600万円(同41.0%減)、経常利益1334,600万円(同43.8%減)、当期純利益262,800万円(同76.7%減)となった。

 通期で見ると増収減益だが、第2四半期の売上高は933億円(前年同期比25.1%増)、営業利益は79億円(同15.2%増)と、売上高で過去最高を更新。なお、動画事業の先行投資を含めず、既存事業における営業利益だけで見てみると、137億円を達成し、こちらも過去最高を更新した。

(出典)平成299月期第2四半期決算説明会資料 p8

(出典)平成299月期第2四半期決算説明会資料 p4

【事業状況】

 サイバーエージェントグループの事業セグメントは、大きく分けてメディア事業、ゲーム事業、インターネット広告事業(以下、広告事業)、投資育成事業、その他の5つからなる。業績の多くはゲーム事業と広告事業のふたつが占めており、メディア事業は「AbemaTV」等の動画事業への先行投資を強化している。ここからは、セグメント別に振り返っていこう。

 まずゲーム事業では、既存タイトルが堅調な中、新たなヒットを創出し、売上高は7051,400万円(前年同期比22.8%増)、営業損益は1437,000万円の利益計上(同8.9%減)となった。第2四半期で見ると売上高は358億(同29.6%増)、営業利益は791,000万(14.1%増)。なお、同事業の業績としてグループ会社で主に含まれるのは、Cygames、サムザップ、ジークレスト、アプリボット、Craft Egg等だ。

『グランブルーファンタジー』(提供:Cygamese)や『Shadowverse』(提供:Cygamese)、『戦国炎舞-KIZNA-』(提供:サムザップ)といった既存タイトルが堅調に推移している中、第2四半期はCraft Eggが開発を務めた『バンドリ! ガールズバンドパーティ!』(提供:ブシロード)が大ヒットを記録。

 20173月にリリースされた同作は、App Storeのダウンロードランキングで首位、セールスランキングで過去最高4位にランクインする等、今後ゲーム事業に貢献していく主力タイトルの仲間入りを果たした。また、201714月には同社のメディア事業「AbemaTV」において、アニメ先行を配信。グループ会社の事業を活用し、IPのエンゲージメントやアプリ版の事前周知に努めていた。

(出典)平成299月期第2四半期決算説明会資料 p22

(出典)平成299月期第2四半期決算説明会資料 p24

 インターネット広告事業本部やCyberZ等が属している広告事業では、スマートフォン向けのインフィード広告及び動画広告の順調な販売等により、売上高1,0135,000万円(前年同期比20.0%増)、営業損益1004,000万円の利益計上(同26.2%増)となった。第2四半期だけで見ても、売上高は525億円(同20.3%増)と高い増収率を継続しており、営業利益も531,000万円(同21.4%増)と利益率10.1%の高い利益水準を保っている。

 また、スマートフォンの広告比率は前年同期比で8.9ポイント増の76%に。なかでもインフィード広告と動画広告が好調に推移し、第2四半期におけるスマートフォン広告の売上高は399億円(同36.2%増)となった。媒体では「Facebook」や「LINE」「YouTube」等がそれぞれ増収をけん引。

(出典)平成299月期第2四半期決算説明会資料 p15

AbemaTV」「FRESH!」「Ameba」等が属しているメディア事業は、「AbemaTV」を含む動画事業への先行投資により、売上高は1234,100万円(前年同期比10.9%増)、営業損益は972,200万円の赤字(同71,900万円の黒字)となった。第2四半期の売上高は、ブログサービスやマッチングサービスがけん引して64億円(同20.8%増)、一方で営業利益は前述の通り動画事業への先行投資により58億円の赤字に。

 なかでもブログサービス「Amebaアプリ」とマッチングサービス「タップル誕生」の既存事業が好調に推移。前者は非会員の利用促進によりDAU33%増、さらに機能改善により1人あたりのPV数が13%増となった。後者の「タップル誕生」では、マッチング数の推移が4,086万組という国内最大規模に。一方で先行投資を行う「AbemaTV」では、MAUが約750万と順調に拡大している。(出典)平成299月期第2四半期決算説明会資料 p34

(出典)平成299月期第2四半期決算説明会資料 p35 

【見通し】

 20179月期の連結業績予想は、売上高が3,600億円(前期比15.9%増)、営業利益が280億円(同23.9%減)、経常利益が267億円(同24.5%減)、当期純利益が100億円(同26.5%減)と従来予想から変更は無い。なお、現時点の事業別営業利益の進捗率は、それぞれ50%を超えており想定通りに推移。

(出典)平成299月期第2四半期決算説明会資料 p13

 第3四半期以降のゲーム事業では、5本提供予定とのこと。すでに20174月には、サスペンスRPGBlackRoseSuspects』(提供:pixelfish)、『茜さすセカイでキミと詠う』(提供:ジークレスト)をリリースし、いずれもスマッシュヒットを記録した。今後予定しているのは、タクティカルRPG『セブンズストーリー』、アニメRPG『プリンセスコネクト!Re:Dive』、リアルタクティクスゲーム『PROJECT LOST ORDER』とCygamesが提供予定の3本。また、オリジナルゲームIPのアニメ化を通し、ブランディング強化にも努めていく。

(出典)平成299月期第2四半期決算説明会資料 p27

 メディア事業では、機能拡充・コンテンツ強化・マーケティング施策と「AbemaTV」の先行投資が継続。直近では、習慣化を促進するために縦型視聴に対応したほか、リニア放送やタイムシフト(録画)機能を備えた「Abemaビデオ」を追加。また、初のキャスター採用を開始したり、オリジナル恋愛バラエティ番組がヒットしたりと、TVクオリティのコンテンツ力を実現。

 引き続きサイバーエージェントは、広告事業とゲーム事業で積み上げた利益を、メディア事業に投資し、中長期の柱に育てていく。 

(出典)平成299月期第2四半期決算説明会資料 p44


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